仲間が欲しい?
「てっくん、僕ずっとメンバーが欲しかったんだ。
ライブに行く時も、練習もずっと一人。」
出典: FRIENDS/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育
「体育くん、でもさ、よ〜く考えてごらん?
もし君がメジャーデビューして、
CDを出して80万円の利益が入るとするね?」
「うん」
「80万円は君のものさ!でももし4人組のバンドだったら?」
「4分の1?」
「それだけじゃない。グッズの売り上げ、出演のギャラ、
カラオケの印税、楽曲提供ぜ〜んぶ君のものさ!
でも4人組バンドだったら?」
「4分割」
「ね?バンドざまぁみろだろ?」
「うん?バンドざまぁみろ!」
出典: FRIENDS/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育
てっくんが出した答えとは?
岡崎体育はご存知の通り、ソロで活動中。
しかしかつては、バンドを組んでいたこともあったそうです。
だからこそ、なのかもしれませんが、個人での活動はどこか寂しい様子…?
楽しさも辛さも、活動の過程で味わう感情全てを分かち合える友達や仲間が欲しくなったのでしょう。
相談を持ちかけられたてっくん。「僕がいるよ」なんてほのぼのした展開が期待できると思いきや…。
さあ、歌詞を読み進めてください。
なんとてっくんは、実に現実的な根拠を持って岡崎体育のお悩みを解決しようとするのです。
その現実的な根拠とは、ずばり「お金」!
バンドとして活動すれば、悩んだ時に話し合って思いもよらぬ答えを導き出せることだってあるでしょう。
楽しい気持ち、嬉しい気持ちを伝えれば、すぐに共感してくれる人たちにもなり得ます。
プラスの要素がたくさんあるように思える中、てっくんはお金を理由にその理想をぶった切るのです。
可愛い顔して血も涙もない奴…と思ってしまいますが、肝心の岡崎体育はあっさり納得。
てっくんの言葉をさっと受け入れ、むしろ「バンドなんてクソくらえ!」な態度まで取り始めました。
恐るべし、てっくんの言葉の力…ですね。
ソロの魅力に気がついた岡崎体育
バンドざまぁみろ バンドざまぁみろ
バンドバンドざまぁみろ バンドざまぁみろ
「このバンドも、このバンドも、このバンドもみーんな分割」
「うわぁ、かたや僕は100パーセント!」
出典: FRIENDS/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育
ここからは岡崎体育が、徹底的にバンドを馬鹿にしていきます。
「バンドを馬鹿に」というと語弊があるかもしれませんね。
同じだけ売れたって同じだけ稼いだって、貰える額は分割されてしまう。
反面自分は全て手に入れられる、その事実を馬鹿にし、嘲笑っているのです。
大どんでん返し
とんでもないオチとは!?
「体育くん、今日から僕も岡崎体育のメンバー入りさ。
これからよろしくね!」
「いや、いいや。収入とか半分になっちゃうし。」
出典: FRIENDS/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育
さて、ここでてっくんは岡崎体育の悩みを思い出します。
いつも1人で寂しがっていた岡崎体育。
メンバーが欲しいと嘆いていた岡崎体育。
そんな彼の姿を、FRIENDであるてっくんは1番近くで見続けてきました。
だから自ら名乗り出たのです。「メンバーになるよ」と。
いや、もはやこの台詞から察するに、てっくんは岡崎体育のメンバーになれると信じて疑わなかったのでしょう。
自分のことを信じて、悩みを打ち明けてくれた岡崎体育。
その悩みに現実的な根拠を持って答えることができた自分。
両者の間に絶対的な信頼関係ができたとてっくんが信じ込むのも、なんだか自然に感じられますね。
しかし残念ながら、その申し出が岡崎体育に届くことはありませんでした。
彼はてっくんの教えで充分に理解したのです。
ソロ活動をする方がよっぽど得だと。
だからこそ、彼の申し出をあっさり断ります。
てっくんが教えてくれた、「お金」という現実的な根拠を持って…。