まずは曲とMVについての紹介

どんな曲?

スキマスイッチ【ミスターカイト】歌詞の意味を考察!頭の奥の声は誰のもの?最後に定めた決意を読み解くの画像

作詞・作曲は、スキマスイッチの2人が手掛けています。

大成建設の「シンガポール篇」のCMで知った人もいるかもしれません。

2017年春の対バンツアースキマスイッチ TOUR 2017 “re:Action“」で披露されたこの曲。

ファンからのCD化してほしいという声を受け、9月にリリースされました。

Bメロがないという斬新な曲調。

だからこそ最後のサビが際立ち、“定めた決意”が心に響きます。

MVは?

横浜みなとみらいを舞台に撮影されたこのMV

スキマスイッチの2人と、さらにコンテンポラリーダンサーが起用されています。

MVも曲調と同じく、Aメロの抑えた印象から、サビでの疾走感メッセージを強調する構成となっています。

前半は曇り空や雨の場面が続き、気持ちが晴れない憂鬱な印象です。

一転サビになると、光や風が映し出され、強調される疾走感。

ダンサーの動きも同じく静から動へと変化していきます。

同じみなとみらいの風景も前半とサビで印象が変わったように感じませんか。

前半は無機質な冷たさを感じさせますが、サビでは希望に満ちた明るい場所に映っています。

サビまでの歌詞は?

では、いよいよ歌詞を読み解いていきましょう。

まずは、サビまでのAメロです。

どんな歌詞が綴られているのでしょうか。

続いていく日常

代わり映えのしない道 いつものように猫背で駅へと向かう
月曜日の朝は街にリセットしきれない気持ちが泳いでいた

出典: ミスターカイト/作詞大橋卓弥,常田真太郎 作曲大橋卓弥,常田真太郎

月曜日の朝

土日が終わり、否応がなく月曜日を迎えてしまった憂鬱な朝

迎えた新しい一週間も頑張っていこうといった前向きな気持ちではないことが痛切に感じられます。

いつもと同じ駅までの道。いつもと同じ満員電車。

行きたいわけではないけれど行かなくてはいけないから、無感情のままに電車に乗っている自分。

なんだか典型的な日本人を思い浮かべてしまいます。

ひとりでも生きていけると思っていた

知らないふり 見えないふり 気づかないふり
出る杭は打たれるという そのバイブル通りそっと身を潜め暮らす日々

出典: ミスターカイト/作詞大橋卓弥,常田真太郎 作曲大橋卓弥,常田真太郎

“厄介なことには巻き込まれたくない。自分には関わらないでほしい。”

聞こえてくる痛切な心の叫び

“目立たない方がいいんだよ、大人しくしていた方がいいよ”と小さい頃からの教えを守ってきたまじめさも感じさせます。

一方、誰かを傷つけたくないという優しさと自分も傷つけられたくないという臆病さも感じさせます。

“ひとりでも生きていける、ひとりの方がラクでいいんだ。”

そう思い込もうとしているのかもしれません。

自分のことをあきらめていた

悔しさなんて今更抱かない 自分の限界くらいは当にわかってるつもり

出典: ミスターカイト/作詞大橋卓弥,常田真太郎 作曲大橋卓弥,常田真太郎

”自分の幸せはこんなもんだろう。”

自分に対して期待をしていないのでしょう。

期待をしなければ、がっかりすることもないので傷つくこともありません。

期待さえしなければ、無駄にがっかりしないで済みますね。

“変わらない日常があることも幸せなのではないだろうか。”

無理をして今のままで十分満足だと自分に言い聞かせようとしているのかもしれません。

“この幸せで満足してもいいのではないだろうか。

幸せではないが、不自由もしていない。

それも幸せなのではないだろうか。”

自分のことを、幸せになることを、あきらめていることを感じさせます。

クライマックスのサビは?