抑え気味の曲調から、一気にテンポが駆け上がっていきます。
前半が抑えられていた分、テンポと共にサビの歌詞が心に突き刺さってきます。
僕らは例えるなら 時を待つカイトだ
向かい風を捉えたなら 大地を蹴り跳べ!
出典: ミスターカイト/作詞大橋卓弥,常田真太郎 作曲大橋卓弥,常田真太郎
本当にそれでいいの?
閉塞感や孤独、焦燥感を感じながらも、これでいいのだと思い込もうとしてきた自分。
そんな自分に本当にそれでいいの?と問いかけます。
“一度きりの人生、何歳からだってやり直しはできる。
だって、今が何歳だろうと今日の自分が一番若い。
今日の自分が一番無限大の可能性を持っている。
今も幸せかもしれない。でももっと幸せになれるかもしれない。
新しい自分に会えるチャンスは無限大にある。”
試してみなくていいのかと気持ちを奮い立たせてくれます。
なぜカイトなのか?
“今このときという時がきたら、飛びこもう。”
恐怖心ももちろんあるけれど、その先には新しい世界がきっと広がっているはずと背中を押してくれます。
“いつも飛び込もうとしなくていいんだよ。そのときが来たらでいいんだよ。”
と、温かく見守ってくれている気持ちになりますね。
また、カイトと表現することで、こうもいってくれていると感じます。
“飛び込むそのときのために日常も大切にして過ごしていこう。新しい世界を見つける自分は今の日常にあるのだから。”
今の自分も認めてくれていると聞いている人に自信も与えてくれます。
頭の奥の声は誰のもの?
頭の奥の方から 「もういいかい?」って僕に尋ねる声
僕は胸の中で「もういいよ!」って強い眼差しで、答えた
出典: ミスターカイト/作詞大橋卓弥,常田真太郎 作曲大橋卓弥,常田真太郎
ここで初めて一人称である「僕」という言葉が出てきます。
頭の奥の声はきっと、「僕」、つまりは自分自身ではないのでしょうか。
本当にこれでいいのかと疑問を持っていたのは、誰よりも自分。
自分の事を一番知っているのは、誰よりも自分自身。
毎日変わらない日常を過ごしながら、
“これでいいのか。でも変化するって怖い。今のままで満足したっていいのではないか、でも…”と。
ただ、きっとそう思っているのは「僕」だけではないはず。
誰もがこの歌の「僕」のように自問自答しながら生きているのではないでしょうか。
“これでいいの?このままで本当にいいのか?”と。
だから、頭の奥の声は自分でもあり、周りの人すべてでもあります。
家族や友人、同僚など自分のことを知っている人はもちろん、知らない人も含めて、頑張ろうとしている人全員。
“そう思っているのは自分だけではないんだよ。
自分よりは充実していそう、幸せそうにしているあの人だって、きっと。
口には出さないけれど、あなたの周りの人もそう思っているんだよ。”
“勇気を持って、みんなで新しい一歩を踏み出していこうよ。”
もうひとつのMVの紹介
この楽曲には、先に紹介したMVの他に別バージョンのMVがあります。
それは、新海誠監督とのコラボMVです。
ご存じの通り、新海誠監督は、映画「君の名は」や「天気の子」を制作した監督です。
こちらのMVでも新海監督の細部までにこだわった圧巻の美しい映像を楽しむことができます。
この映像が大成建設のCMでも起用されているのです。
歌詞をじっくり読んだ後に、こちらのMVを見てみることをお勧めします。
音楽としても映像としても、より世界観に浸ることができます。
スキマスイッチ出演バージョンのMVとあわせて、こちらのMVも見てみて下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
歌詞に共感せずにはいられない、メッセージ性の強い楽曲でしたね。
誰の心にも突き刺さる歌詞。
そして、そのメッセージをより際立させる音楽。
さすがスキマスイッチ!と思わず言いたくなる楽曲です。
繰り返される日々に疲れてしまったとき、
今の自分に満足していないとき、
新しい一歩を踏み出す勇気がほしいときに聴きたい楽曲です。
自分のために聴くのはもちろん、誰かを応援したいときに周りの人にも勧めたくなる一曲でもあります。
新海監督からも特別な一曲と絶賛され、コラボMVが制作されることになったのです。
あの新海監督をもうならせる楽曲を生み出すことができるのは、唯一無二の二人が合わさったスキマスイッチだからでしょう。
彼らのこれからの楽曲にも目が離せません。
今一度、新旧問わずスキマスイッチの楽曲を楽しんでみてください。
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