2017年に発表された「Forevermore」とは?

「Forevermore」というタイトルがミステリアスな宇多田ヒカル新曲TBS系テレビドラマ「ごめん、愛してる」の主題歌としても使用されました。しかし最も興味深いのはミュージックビデオで披露されたダンスです。

「Forevermore」のPVをcheck!

光射す舞台で暗闇の中ひとり踊りはじめる宇多田。モノトーンに近い映像がとてもスタイリッシュに感じられます。コンテンポラリーダンスとは非古典的かつ前衛的なダンスです。デビュー曲「Automatic」から宇多田はPVでことあるごとにダンスを披露してきました。

衝撃だった宇多田の「Automatic」

発表当時15歳だった宇多田の「Automatic」はあっというまに社会現象になり、1999年に発売されたアルバム「First Love」は765万枚以上の売り上げを記録しました。R&Bをベースにした曲調と驚異的な歌唱力に驚いたことを記憶しています。

宇多田ヒカルの新曲「Forevermore」のミュージックビデオが話題!歌詞の解釈は?(動画あり)の画像

「traveling」で披露された未来的ダンス

2001年に発表された「traveling」のPVはSFとファンタジーが融合したような未来観と、はずむようなリズムが恋の高揚を感じさせるアッパーチューンです。その後、彼女はこのPVを製作した紀里谷和明と結婚しました。映像から感じられる躍動感は、宇多田自身の恋の高揚でもあり、21世紀という未来が明るいものだと予感させるものだったと思います。

宇多田ヒカルの新曲「Forevermore」のミュージックビデオが話題!歌詞の解釈は?(動画あり)の画像

宇多田自身が演出したという「Goodbye Happiness」のダンス

紀里谷との離婚後、自身でPVの演出をしたという宇多田ヒカル。そのダンスは部屋でひとり踊ってみるというものです。そこには悲しみを経験した等身大の女性としての彼女が映し出されていました。また9.11後の世界は想像していたよりも厳しい現実が待っていました。

このようにPVを比較しながら、宇多田のダンスに注目したのは、「Forevermore」のダンスがこれまでのどれとも違う特別なダンスだからです。暗闇の中、祈るように踊り続けるひとりの女性。彼女が伝えたい思いとは何でしょうか? 舞台でひとり孤独に踊り続けるということ。そこにはこれまでのように彼女自身が表現されているのではないでしょうか?

「Forevermore」の歌詞を読み解く。

それでは最初のフレーズから歌詞を読み解いていきます。

確かな足取りで家路に着く人が
溢れる大通りを避けて
壊れたイヤフォンで耳を塞ぎながら
あなたの名を呟きかけた

出典: https://ilyricsbuzz.com/2017/07/utada-hikaru-forevermore.html