「TAVEMONO NO URAMI」収録情報

ミニアルバム『まだまだ新米』

打首獄門同好会【TAVEMONO NO URAMI】歌詞解説!あの恨みは恐い!あるあるが止まらない曲の画像

打首獄門同好会(以下打首)の楽曲「TAVEMONO NO URAMI」は『まだまだ新米』に収録されています。

このアルバムは2015年11月にリリースされました。

打首のライブでも人気楽曲「日本の米は世界一」なども収録されています。

楽曲のイントロは最高にクールな重低音が鳴り響くのですが、歌詞とのギャップがものすごいです。

これぞ打首ならではの生活密着型ラウドロックなのでしょう。

歌詞の内容はひたすら食べ物の恨みについて歌われています。

かっこよくローマ字で綴られているタイトルはそのまんま「TAVEMONO NO URAMI」…。

同じアルバムの「日本の米は世界一」のように、打首は食べ物に焦点を当てた楽曲がわりとあります。

それは魚だったり、肉だったり、ラーメンだったりとテーマは様々です。

しかし今回は食べたかったものが誰かに食べられてしまって結局食べられなかった…。

食べ物の恨みは恐ろしいぞという話なのです。

食べ物の恨みあるあるに共感

果たして単なる食への執着心なのか?

例えば新発売の限定スイーツや自分へのご褒美に奮発して美味しいものを買ったとしましょう。

ふと仕事中に"そういえばあれまだ食べてないなぁ"と思い出します。

帰ったら食べようと心に決めて残りの仕事を頑張り、帰宅後の小さな幸せを目指すのです。

しかし帰宅後、あるはずのものが冷蔵庫にありません。

食べるのをすごく楽しみにしていたのですごく残念な気持ちになります。

ほぼ100パーセント犯人は同居人でしょう。

腐って食べられなくなってしまったのならばまだ許せたかもしれません。

でも自分の代わりに誰かが幸せを感じたかと思うと急に腹立たしくなってしまいます。

それこそが食べ物の恨みなのです。

また買えばいいじゃないか!なんて安易な言葉は火に油を注いでしまいます。

なぜならそれを今食べたかったのだから…。

食べ物の恨みは食への執着心というよりは、思い描いた小さな幸せを奪われたことへの恨みなのでしょう。

それ故になかなか許してもらえないかもしれません。

打首の楽曲の中でもこのような食べ物の恨みが分かりやすく表現されていました。

ここからは「TAVEMONO NO URAMI」の歌詞とともに解説していきたいと思います。

「TAVEMONO NO URAMI」の歌詞

幸せへの扉のはずが…

冷蔵庫のプリン
買っといたプリン
とっといたプリン
あとから食べるつもりだったプリン
そうそれはプリン
食べてないプリン
だからそこにあるはずなのに

出典: TAVEMONO NO URAMI/作詞:大澤敦史 作曲:大澤敦史

規則性のあるフレーズがメタルパンクを彷彿とさせるサウンドとマッチしています。

ライブだったらきっとモッシュやサークルが絶えないような楽曲なのに歌詞の一つ一つはとてもユニークです。

ラウドロックにありふれた日常を混ぜ込む打首のテイストが存分に発揮されている楽曲だと思います。

この歌詞の中でのご褒美スイーツはプリンです。

プリンを食べることを買ってからずっと楽しみにしていました。

そしてついに食べようと思い、ウキウキしながら冷蔵庫のドアを開けます。

美味しいものを食べる為に開ける瞬間が一番嬉しいかもしれません。

まさかその先に待っているのが絶望だとは知る由もないのです。

どこに行ったの?

無い 無い 無い
あるはずのそこに
無い どうして 無い どうして
だれがプリンを食べたのか

出典: TAVEMONO NO URAMI/作詞:大澤敦史 作曲:大澤敦史

買ったプリンが冷蔵庫のどこを探しても見つかりません。

奥にあるのか?他のものに隠れているのか?隅々まで探します。

しかしいくら探してもプリンを発見することは出来ないのです。

まさか自分のプリンを誰かが食べたのではないだろうかと家族や恋人を疑います。

そして恐る恐るゴミ箱を覗いてみると、そこにはプリンの容器がありました。

その瞬間に同居人の容疑はほぼ確定し、プリンを食べられなかった恨みの全てをぶつけにいきます。

なぜ私のプリンを食べたのか?

俺の分とっとけって言ったよな
あたしの分とっとけって言ったよね
俺の分とっとけって言ったよな
あたしの分とっとけって言ったよね
食べ物の恨み晴らさでおくべきか

出典: TAVEMONO NO URAMI/作詞:大澤敦史 作曲:大澤敦史