何で自分じゃないのか...片思いはだんだん惨めに
なんだかとてもみじめな気分さ
あの人と僕はどこか似ているが
二人の中に僕がつけいるスキはない
それはわかっているけどさぁ
悔しいしさ悲しいしさ
みじめったらしいしさ
出典: https://twitter.com/minto_cider/status/916278655206154240
片思いの相手と彼氏の交際がうまく行っているという真実が「僕」の心に突き刺さり、みじめになっていく「僕」が描かれている部分ですね。
「似ている」と感じている時点で、自分に勝ち目がないということに気づかない「僕」はどうして自分じゃないんだという嫉妬心にどんどん縛られていく様子が描かれています。
結局、彼の良いところを見られないと、自分も改善できないといったところでしょうか。
このままずっと惨めなままなのか、それとも逆転があるのか...このあともう一展開あるので見ていきましょう。
ヒーロー気取りの妄想から一転!?片思いは暴走する!?
本当は僕が君をめちゃくちゃにしてみたいとか思ってる
君からしたら迷惑極まりない話だろうけど…
本当のところは簡単なこと 君に僕を見て欲しい
ただそれだけなんだ
回りくどくなっちゃったけど…
出典: https://twitter.com/minto_cider/status/916278655206154240
「本当は僕が君をめちゃくちゃにしてみたいとか思ってる」という歌詞は、「君」と付き合っている彼が悪いやつなら懲らしめるなどとヒーロー気取りの妄想をしていた「僕」にとっては今度はまた正反対の妄想ですね。
しかし、ここまで来て、「君」振り向いて欲しいだけだと気づく「僕」。
できれば君を救う方がいいけど、それが無理なら襲ってでも君を振り向かせたいという気持ちは、安直ですが、好きな気持ちはこれでもかというくらい伝わって来て同情してしまいますね。
しかし、見て欲しい、付き合いたいという願望の先がない「僕」にはやっぱり勝ち目がなさそうですね。
僕じゃだめな理由はぶっちゃけ何にも分かっていない!
僕じゃだめなのは分かっているよ
あの人がどれだけ優しいやつか
それは僕には分からないけど
2人しか知らない世界があって
その世界には僕がつけいる隙はない それはもう充分分かったよ
だからお願いせめてお願い
僕の目の前で幸せそうな顔見せないでよ
大人じゃない こんな僕 忘れさせてよ
出典: https://twitter.com/minto_cider/status/916278655206154240
結局ここの歌詞でもただ自分には望みがないという事実が分かっただけで、なぜ「僕」と似ている彼が「君の彼氏」で「僕」はだめなのかという理由は全く分かっていないということが丸出しの歌詞です。
そして、「君」と彼の仲睦まじい現実と、ただただ嫉妬して、「君」の幸せそうな姿を見ていられない自分に自己嫌悪して目をそらそうとしているだけなのです。
さて「僕」に関してひたすら批判して来ましたが、女子からしたらこんな男子がいたら当然好きにはならないという感じですよね?
そのため、この歌詞を見て、そんなに子供じゃないと思える男子は大丈夫ですが、この歌詞を見て共感していた男子がいるとしたら、もしかしたら女子から引かれているかもしれませんのでご注意を。
誰かと比べているようじゃ、あなたも所詮取替え可能な「量産型彼氏」!?曲名の意味
「量産型彼氏」の歌詞は片思いの相手の「君」と付き合っている彼氏への「僕」の嫉妬を赤裸々に「僕」の一人称で歌った歌ですが、そんなどこかにいそうな「僕」を皮肉たっぷりに見ている女子の目線で書かれた歌詞でもあります。
この曲の「僕」のように、「僕」と片思いの相手の「彼氏」は似たようなものと思っている時点で、「僕」が彼氏になれたところで、誰かと似たような取替え可能な彼氏、つまり「量産型彼氏」になってしまうということが曲名の由来なのでしょう。
あえてバッサリ切りますが、いくらでも代わりのきく「僕」は飽きたらきっとすぐに捨てられることでしょう。
そして、歌詞の中では、自分の悪いところを省みて変わることを蔑ろにし、好きな人の彼氏がひどい人だったらよかったなど他人の粗探しをしている姿も描かれていましたね。
女子が惹かれるのはきっと、その人にしかない魅力の部分です。
人と比べている時点で、「量産型」にしかなれないという悲しい現実がそこにはあります。
そして、今回はこの曲が男子目線だったので、男子のこととして解釈しましたが、女子の嫉妬もあまり変わらないですよね。
周りが見えなくなって、都合よく解釈したり、妄想したり、私の方がと比べてみたり。
皮肉たっぷりのこの歌詞ですが、的を射ている部分はたくさんあるといえるでしょう。
おわりに
「量産型彼氏」の歌詞を解釈しましたが、いかがでしたか?
心情を描くのがとにかくうまいSHISHAMOのボーカル兼ギターの宮崎さん。
胸キュンな楽曲も多いのですが、この曲ではシニカルな一面も見ることができましたね。
楽曲によって色々な表情を見せるのもSHISHAMOのストロングポイントといえるでしょう。
今後も活躍が楽しみですね。
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