さあ、いよいよクライマックスです。
それぞれの物語がどのような結末を迎えたか、ご覧ください。
解釈①:君に見送られて
まず第1の解釈ですが、ここで捨ててもいいと言っているすべての中には、当然ながら命も含まれます。
それくらいの覚悟を持って、自分の残りの命や大好きな君に向き合ってきた、ということでもあります。
そして4行目、最期に見る君の顔は1番好きな笑顔がいい。そんな心持なのでしょう。
だからこそそのあとに続く5~8行目では、全体を通して最も直接的な死の表現がなされているのです。
ここでは、大好きな君に見守られて安心した僕の命が、いまにも尽きそうな様子を描いています。
解釈②:君がいればパワーは無限大
最後に2つ目の解釈ですが、大好きな君に対する深い深い愛情が繰り返されています。
まず、たとえ何を失おうとも君だけは失いたくないという気持ちが、冒頭1~3行目で表現されています。
続いて後半5~8行目ですが、これは完全なる比喩表現です。
実際に死んでしまうことを意味しているわけではありません。
死という最上級の苦しみだとしても、大好きな君がいてくれたら乗り越えられる気がする。
そんな、心の底から湧き上がる愛情のパワーを表しているのでしょう。
君がいてくれれば、恐ろしい存在であるはずの死神でさえ優しくなる。そう綴っているのです。
『HEAVEN』が意味していたもの
最後にタイトルの解釈について、おさらいでまとめておきましょう。
1つ目の解釈では、いま僕がいる死後の世界=HEAVENだと歌っています。
愛しい君のために生きたい。ずっと一緒にいるために生きたい。
そんな気持ちと反して、それが叶わないことへの諦め、悟り、それでも想い続ける一途さ。
そんな相反する2つの感情を超えて、人生最期の瞬間を迎えた僕の様子が描かれていました。
反対に2つ目の解釈では、大好きな君と2人で過ごす素敵な世界=HEAVENだと歌っています。
幸せ・楽しさ・嬉しさ…大好きな君と2人だからこそ感じることのできる感情です。
その感情はまるで、天国にいるかのような幸福感をもたらしてくれる。そんな様子が描かれているのです。
大好きな君への一途すぎる想い
この歌詞の中で綴られている物語を読み解くうえで、前提となる設定を2つ用意してみました。
違った角度から歌詞を読み進めてみると、そのストーリーの結末も全く違う方向へ向かっていく。
底知れぬ悲しみを感じることも、溢れんばかりの幸福を感じることもできるのです。
もちろん両解釈に共通していることだってあります。
それは、大好きな君を想うストレートで一途すぎる愛。
あなたには、そんな風に心の底から想える相手がいるでしょうか。
ぜひ、そんな大切な相手を思い浮かべながら歌詞の世界を楽しんでみてください。
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