今どきの「まんま」
曲が先か、詞が先か、ということになると、ソングライティングの現場では圧倒的に「曲が先」という形が多いでしょう。
もちろん、一人で作る場合、詞と曲が同時ということも多いでしょうが、共作の場合まずは曲があって...という流れで作られることが多いようです。
これは詞を作る方にとっては、制約が非常に大きくなりますが、逆にこのシバリが素晴らしいブレイクスルーを産むということが多々あります。
「What You Want」はサビにこの英語があまりにも見事にハマっているんですが、日本語の単語のハマりも絶妙なんです。
Tell Me Baby
What you want What you want
欲しいんなら まんま欲しがっちゃて
What you want What you want
夢みたいな夢 What a good time
出典: https://www.uta-net.com/song/197528/
「まんま」があまりにも上手くハマっています。
実は、このサビは後から改めて付け足されたもので、その前の「なぜかしら~」の部分が元のサビだったとラジオのインタビューでJUJU自身が話しています。
もっとインパクトを!ということでつけたされたということなんですが、これがまたすごいハマり方なんですね。
ブレスが出来ないほどのたたみかけ
音域も広く、歌いこなせるのは彼女だけ!
この曲、カラオケで歌ってもらえればわかるんですが、音域の広さはハンパじゃない上に、サビはブレスするところが少なく、一気に歌い切らなくてはならない難解なナンバー。
名人は、難しい技を難しく見せないと言いますが、まさにJUJUの歌唱力はその名人芸。
ダンサブルなナンバーをこうやって歌い切ってしまうのは、さすがとしか言いようがないですね。
カップリングはあの名曲
中森明菜のヒット曲
カップリングに中森明菜「飾りじゃないのよ涙は」のカバーを入れたのも、JUJUのおしゃれなセンスを感じてしまいます。カバーに関して、JUJUは積極的に取り組んでいるアーティストですが、「え!これを歌う!?」っていうこのセンスには本当に感心してしまいました。
「飾りじゃないのよ涙は」は、「What You Want」と雰囲気はとても似ている楽曲ですが、JUJUが歌うと、イカしたジャズナンバーにも聴こえてきます。作詞作曲は井上陽水。
元のチューンが良いとアレンジを変えても素晴らしいという典型的なパターンですね。
100歳まで現役で!
自称「永遠の100歳」というJUJUですが、いつまでも現役で活躍してほしいと思うのは、私だけではないはず。
ずいぶんと先の話になってしまいますが、きっと彼女なら歳をとっても円熟したそのボーカルを聴かせてくれるはず。
JUJUのこれからがますます楽しみになっています!
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