「夜桜お七」の”お七”がなんのことなのかさっぱり予想出来ませんでしたが、調べてみて勉強になりました。
”お七”とは、江戸時代に放火事件を起こして火刑に処された八百屋お七のことです。
なぜ放火事件を起こしたのか?その理由は恋人に会いたい一心からでした。
お七の家が天和の大火で焼け落ちて、寺で避難生活をしています。この時に出会ったのが寺小姓の生田庄之介です。
二人は恋仲になりましたが、家が再建されて庄之介とは会えなくなってしまいます。
想いは募るばかり、そしてお七はまた家が焼けてしまえば庄之介に会えると考えます。
そして放火してしまうのです。
「夜桜お七」の歌詞も、お七の気持ちを語るものだったんですね。
歌詞を見てみよう
さくら さくら いつまで待っても 来ぬ人と
死んだひととは おなじこと
出典: https://twitter.com/RecordAwardBot/status/929129506207514624
恋人の庄之助を待つ日々が続いて、会えないなら死んでいるのと同じだと歌われています。
若い恋心を明確に表していますね。
ここまで思いつめてしまうほどに、恋とは苦しいものなんです。
一生に一度はこういう恋をしてみたいとは思いますが、これは相当苦しいでしょう。
全てひっくるめて恋ですが、苦しいのは辛いですね。
さくら さくら はな吹雪
燃えて燃やした 肌より白い花
出典: https://twitter.com/RecordAwardBot/status/929129506207514624
辛さに耐えかねて、家を燃やしてしまうほどの恋心。
こういってはなんですが怖いですね。だって苦しすぎて家を燃やしてしまうんですよ?
親だったらなんて娘だと思うはずです。
燃えていく家からあがる灰が、まるで雪のように降ってくる。
恋に身を焦がして、家までも燃やしてしまっては相手の庄之助は身震いしていたのではないでしょうか。
浴びてわたしは 夜桜お七
出典: https://twitter.com/RecordAwardBot/status/929129506207514624
灰を、燃える炎を浴びてお七は庄之助に会えると思ったのでしょう。
年齢は15歳位だと思われます(生年が分からないため、その前後だと言われています)。
思いつめた心には、自分の運命なんて見えません。
お七は放火の罪で火刑に処されますが、後悔はしていなかったのではと思います。
これだけ人を愛せた、後悔するくらいなら放火なんてしません。
まとめ
途中から歴史の勉強みたいになってしまいましたが、恋とはここまで人を狂わせるものなのですね。
想いが通じている相手と引き裂かれる、何より辛いことです。
演歌には日本にしかない、日本人にしか出せない味があります。
恋の歌も歌詞が深く伝わってくるのは、日本人として心の琴線に触れるからでしょう。
坂本冬美を通して、演歌の深さをお伝え致しました。
違いましたね!「夜桜お七」の”お七”の謎が解けました。
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