音楽界に降り立った天才・米津玄師
ニコニコ動画に投稿されたオリジナル曲の多くがミリオンを達成し、ボーカロイド界のレジェンドともいえる「ハチ」さん。
実は、この名前はニコニコ動画に投稿するときに使っているもので、米津玄師さんと同一人物なんです。
米津玄師さんは、不調和音と思えるようなリズムや曲調をうまく組み合わせて独特の世界観を作り出し一度聴いたら忘れられない音楽を奏でます。
米津玄師にできないことはない
さらに、ニコニコ時代には自分でPVを作成したり、音楽を作るだけでなく、歌も、ダンスも、イラストも完璧にこなすまさに天才。
そんな天才が紡ぎだす曲のなかでおすすめ曲をピックアップしました!
歌詞と一緒にぜひ、チェックしてみましょう。
たった3日で殿堂入り作品となった名曲「結ンデ開イテ羅刹ト骸」
注目の歌詞
結局皆様他人事(結局皆様他人事)
結局皆様他人事(結局皆様他人事)
結局皆様他人事(結局皆様他人事)
他人の不幸は 知らんぷり!
やい やい 子作りしようか
やい やい 世迷よまえや世迷え
らい らい イロハニ惚れ惚れ
らい らい 羅刹と骸
一つ二つ三つで また開いて
五つ六つ七つで その手を上に
鳥が泣いてしまわぬ 内にはらへら
一つ二つ三つで また明日
出典: 結ンデ開イテ羅刹ト骸/作詞:ハチ 作曲:ハチ
解説
まず最初におすすめしたいのは、「ハチ」時代に作られた曲で和風な音楽をベースに、「違和感」と「無邪気」をテーマに書きあげた音楽。
18歳の時に作ったこの曲は、ニコニコ動画で300万プレビューを達成し、「ハチ」の代表曲のひとつとなりました。
日本の童謡の「通りゃんせ」や「かごめかごめ」を彷彿とさせる怖さが印象的ですよね。
子供の遊び唄のようでいて、その内容は残酷な世界を唄っています。
「羅刹」は人を喰う悪鬼で、この曲の中で「骸」とは孕んだ子供の死体のことを歌っています。
PVには、唄の前に狐の面をかぶった語り手が道行く人に話をするところから始まり、不幸な女の生きざまが語られますが、いろんな不幸な出来事があるにもかかわらず、歌詞の中で「結局はすべて他人事」と言い切るあたりが、インパクトありますよね。
数字を数えるところには、4(死)と9(苦)を入れていないのも、注目点です。
ハチ名義の2ndアルバム「OFFICAL ORANGE」にリテイクが収録されています。
ハチといえば、「マトリョシカ」!
注目の歌詞
あのね、もっといっぱい舞って頂戴
カリンカ?マリンカ?弦を弾いて
こんな感情どうしようか?
ちょっと教えてくれないか?
感度良好 524(ファイブトゥーフォー)
フロイト?ケロイド?鍵を叩たたいて
全部全部笑っちゃおうぜ
さっさと踊れよ馬鹿溜まり
てんで幼稚な手を叩こう
わざと狂った調子でほら
きっと私はどうでもいい
世界の温度が溶けていく
出典: マトリョシカ/作詞:ハチ 作曲:ハチ
解説
この「マトリョシカ」は、ニコニコ動画を訪れた人ならだれでも聞いたことがあるはずの名曲です。
賑やかな曲調の中にも不協和音を挟んだハチらしい曲ですね。
「結ンデ開イテ羅刹ト骸」もそうですが、「ハチ」の歌詞は直接的ではなく、自分なりの解釈ができるように作られていますよね。
「ハチ」自身、はっきりとした歌詞の解釈は発表せず、歌を作っています。
歌詞の間違い?そんなの関係ない!音を奏でながら馬鹿になろう!という感じの曲。
音楽だって曲だって歪んでもひずんでもどうでもいいとやけくそのような歌詞も、中毒性が高いですね。
考え過ぎのメッセージ
誰に届くかも知らないで
きっと私はいつでもそう
つぎはぎ狂ったマトリョシカ
出典: マトリョシカ/作詞:ハチ 作曲:ハチ
また、冒頭の歌詞には自分自身が「継ぎ接ぎ狂ったマトリョシカ」というフレーズがあります。
高校を卒業した後の米津玄師さんは、バンド活動を行うも、自身が個人主義的な人間だったから、他人と一緒に物を作ってくことができなかったと実感したそうです。
そんな思いも入っているのかもしれませんね。