清 竜人【All My Life】歌詞を和訳して解釈！ヤバすぎるラブソング…あなたを異世界へと導く

妄想の世界である”僕の物語”には君の声が溢れています。

それは”好き”というかけがえのない言葉です。

”僕の想い”も君の声も全てが”好き”という言葉に変換されたまさに異世界。

そこには時間も距離も関係ないのです。

リフレインされる”always”と”俺は”は和歌でいう掛詞です。

”オールウェイズ”と”オーレハ”はラップようなライミングの用途で選ばれています。

しかしリフレインされることで次第に意味を持ち始める言葉たち。

ここからサビの「手を繋いでいたい」に繋がり物語は収束します。

一聴すると甘いラブソングの体裁を取っている「All My Life」。

そこで表現されているのは叶うことのない”僕”の切なく哀しい恋心だったのです。

6thアルバム「WORK」でソロキャリアの表現を確立した清竜人。

その後「WORK」で作り上げた世界観を独自の形態で進化させるプロセスを辿ります。

2014年から約3年間続いた一夫多妻制アイドルユニット「清竜人25」の幕開けです。

すでに完成していると思われていた「アイドル」というフォーマットに新しい概念が構築されます。

それが清竜人というステディを持つ夫人アイドルという世界観です。

しかもそこには一夫多妻制というある種危険な要素も組み合わさっています。

まるでミュージカルを見ているような「清竜人25」の世界は多くの音楽ファンを熱狂させることに成功。

キャリアの絶頂期に解散を行うなど常にフレッシュな魅力を届けてくれたのです。

また「WORK」には後の「清竜人TOWN」への伏線が張られていました。

それが「WORK」のラストナンバー「I Don't Understand」です。

美しいメロディーに彩られたアルバム内で唯一のハードコアパンクナンバー。

「清竜人TOWN」の構想はこの時にすでに始まっていたのです。

観客も演者の1人として存在するのが「清竜人TOWN」のコンセプト。

そのためライブは無料で開催されました。

演奏が破綻するギリギリのラインで究極のエンターテイメントを確立した「清竜人TOWN」も2017年に解散。

現在はソロに立ち戻り良質なJ-POPを模索し続けています。

今回は清竜人の2013年作「All My Life」の世界を紐解いてみました。

一見甘いラブソングという体裁を取っていた「All My Life」。

そこに綴られていたのは失恋の痛みから逃れられない気持ちが作り出した虚構の世界でした。

そして「WORK」という作品で完成された良質なメロディーと言葉の融合はさらに進化を遂げています。

2018年には吉澤嘉代子とのデュエット曲「目が醒めるまで」を発表。

言葉をよりミニマムにすることでメロディーは更なる美しさを持つことを教えてくれました。

今後どのような衝撃を与えてくれるのかもっとも気になるアーティスト清竜人。

みなさんも彼の独自の世界観を堪能してみてください。

最後にOTOKAKEサイトより関連記事を紹介させていただきます。

清竜人の初期代表曲といえば「痛いよ」です。

その中毒性の高い歌詞の魅力を解説した記事が下のリンクよりご覧いただけます。

2018年「目が醒めるまで」に参加した吉澤嘉代子。

フィクションの世界を美しい歌で表現する要注目の天才シンガーソングライターです。

彼女の魅力が詰まった「女優」の解説記事を下のリンクよりご覧いただけます。