浜田省吾「星の指輪」
今回は、ハマショーさん=浜田省吾さんの「星の指輪」という作品についてご覧いただきましょう。
リリースは1993年。筆者が生まれた年ということで親近感も非常に湧くところではありますが、若い世代の方は馴染みのないミュージシャンかもしれませんね。
しかし時代を感じさせないその鋭い感性は、時を越えてわたしたちに素晴らしいメッセージとメロディを届けてくださいます。
ハマショーさんの歌詞は、どの作品も時代遅れを感じさせず常にフレッシュだと感じます。
また、変に自分に酔ったりセンチメンタルになったりということもないように感じます。
バラードを毛嫌いする方やそういう気分じゃないという方にも満足して聴いていただけるかと思いますので、ぜひチェックを。
収録アルバム
「星の指輪」は、「その永遠の一秒に 〜The Moment Of The Moment〜」というアルバムに収録されています。
ほかに、「裸の王達」や「傷だらけの欲望」などが収録されたアルバムです。
ここからシングルカットされたのが「星の指輪」でございまして、きっと人気があった曲なのでしょう。もしくはハマショーさんがとくに気に入っていた曲か聴いてほしかった曲か、ですね。
「星の指輪」の歌詞の意味は?
それでは「星の指輪」の気になる歌詞をご覧いただきましょう。
ネガティブなフレーズが一切なく、非常にカラッと晴れわたったバラードに仕上がっています。
バラードというとセンチメンタルな要素が多いイメージですが、この「星の指輪」はそういう点で格別であるといえますね。
二人で街に出かけよう
髪をとかし 化粧して
一番好きな服を着て
子供達 お袋にあずけて
出かけよう 今夜
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=39920
さっそく何てワクワクするフレーズなのでしょう。
しかし恋人と食事に出かけるために二人で準備する時間って、何であんなにわくわくするのでしょうね。
お子さんがいらっしゃる場合は、ぜひお母さまに預けて気兼ねなく。孫が可愛いお母さまなら快くOKしてくださることでしょう。
二人だけのデート前の楽しさをぜひ取り戻してみてください。
あの頃と変わらず恋してる
今も変わらず 俺 君に恋してる
ねぇ 一番きれいな君を知ってるから…
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結婚後にこう言えるハマショーさんって相当いい男ですよね。
歌といえども普通言えないフレーズです。電話でも「君の声が聞きたくてね」とか言ってそう。
しかし歳とともに美しさは失われるものの、「若くて一番輝いていた美しい妻の姿を知っている限り永遠に愛することができる」という意識は非常に勉強になります。
目に見える妻の姿にとらわれがちになってしまいますが、見えないところまで愛することができるのが本当の恋だといえましょう。
本気度の違いがわかりますね。
夢は捨てても君がいないと
若い頃の計画なんて
もう思い出せない
忙しいだけの仕事に
追われているうちに
時には 貧しさの中
夢見る心 捨てたけど
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=39920
そう、結婚後の問題点はここにあるのですよね。つまり忙殺されて初心を忘れてしまうこと。
そりゃあ家族を養ってやりくりして子どもも育てなきゃ…ってなったら、余裕もへったくれもありませんよね。
そして愛する妻や子どもを養うために夢はもちろん捨てた。それはそれでもう構わない、と。
傍から見れば誰のための人生なのだろうか、と少々寂しくなるものの、このフレーズから後ろ向きな感情は一切読み取ることができかねます。
君がいなきゃ たとえすべて手にしても
うつろで孤独な日々が続くだけさ
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=39920
夢は捨てたけど、それでも愛する人がいない限り本当の幸せな生活は送れないということでしょう。
たとえ夢が叶っても、君がいない人生は孤独なだけだと。
自分の夢よりも妻の存在がいかに大事か、短いフレーズで言い切っています。嗚呼こんな風に思われてみたいものです…。