米津玄師「Nighthawks」

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「Nighthawks」米津玄師さんの4thアルバム「BOOTLEG」に収録されている楽曲です。

米津玄師さんの作る楽曲はデジタルなサウンドが目立ちますが、「Nighthawks」はAメロからエレキギターが目立つ、疾走感溢れる楽曲です。

「Nighthawks」は”ナイトホークス”と読みます。

”night”と”hawks”の2つの単語からできた言葉で、合わせると夜行性の鷹という意味になりますが、一般的には夜行性の人を指す言葉として使われています。

Nighthawksとは?

タイトルとなった「Nighthawks」ですが、Edward Hopperが描いた1942年の絵画の名前です。その絵画から楽曲のタイトルが付けられたようです。

なぜ絵画?と思われる方もいるかもしれませんが、米津玄師さんは幼少期から漫画家になりたいと思っていたそうで、絵画や美術の世界にも興味を持っていました。

これまでにリリースしたCDのジャケットは自身で製作しています。

「BOOTLEG」のジャケットも米津玄師さんが描いたものです。この歌に出てくるのは鷹ですが、ジャケットに描かれているのはフクロウです。

ルーブル美術館特別展に自身のイラストを展示することもありました。その時の公式テーマソングは米津玄師さんの「ナンバーナイン」でした。

その多彩っぷりが窺えますね。

絵画はこちら!

こちらの絵が「Nighthawks」といわれる絵画です。

どことなく「BOOTLEG」のジャケットに使われたイラストと似ている気がしますが、ジャケットを描いた後にEdward Hopperの絵に似ていると言われ、楽曲が作られたようです。

「Nighthawks」という絵画からも影響を受けてアルバムが製作されたのでしょう。

「BOOTLEG」

収録曲詳細

01.飛燕
02.LOSER
03.ピースサイン
04.砂の惑星 (+初音ミク)
05.orion
06.かいじゅうのマーチ
07.Moonlight
08.春雷
09.fogbound (+池田エライザ)
10.ナンバーナイン
11.爱丽丝
12.Nighthawks
13.打上花火
14.灰色と青 (+菅田将暉)

出典: BOOTLEG/米津玄師

「Nighthawks」が収録されている「BOOTLEG」は全14曲収録されています。

これまでの楽曲制作とは違い、様々な人と関わって作られた楽曲です。人だけではなく、様々な曲と関わって作られたともいえるかもしれません。

”海賊版”という意味を持つタイトルが付けられているだけあって、沢山の曲の要素が楽曲に詰まっています。

これまで米津玄師さんが聴いてきた曲に対するオマージュとなる曲があります。

「Nighthawks」は、米津玄師さんが聴いてきた「RADWIMPS」や「BUMP OF CHICKEN」へのオマージュとなっているようです。

そのため、他のアルバム曲と比べてエレキギターが目立つ構成になっています。

歌詞解説

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米津玄師さんらしい、普遍的な歌詞

あの日 眠れずに眺めていた螺旋のフィラメント
退屈な映画のワンカット 半開きのドア
もしも このまんま明日が来ないならどうしようか?
朝がきて全部終わってたら 僕はどこへ行こう

出典: Nighthawks/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

米津玄師さんらしい、普遍的な歌詞で作られた楽曲といえるでしょう。

”眠れずに”という歌詞から始まります。「Nighthawks」というタイトルに沿った、夜更かししている様子が窺えます。

”螺旋のフィラメント”は、電球の光のことを表しています。”夜眠れずに電気を眺めていた”という歌詞も遠回しにすることでオシャレに感じます。

眠たさを感じているので集中できず、ぼーっとしているようです。

当たり前に来るはずの明日のことを心配してしまうことがあります。

それはきっと未来に希望を抱いているからこそ感じてしまうことなのでしょう。

完璧だと思える夜を探していたんだ
今はとにかく星が見たい 君の隣で

出典: Nighthawks/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

夜、星、君。これらがテーマになった曲をあげるならBUMP OF CHICKENの「天体観測」、RADWIMPSの「トレモロ」が妥当だと思います。

「トレモロ」には”映画”という歌詞も似た情景で使われています。これらの曲がモチーフとなったのでしょう。

Aメロでは”明日が来ないから〜”と歌われていましたが、完璧な夜とは君の隣で星が見られる夜のことです。

私は夜に対して”完璧”という言葉を使ったことがありませんが、この曲の中では自分にとって最高の舞台を表しているのでしょう。

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