心地よいメロディーと情熱的なギターサウンド
今回ご紹介する楽曲は、Awesome City Club(オーサムシティークラブ)の『またたき』です。
atagiさん、PORINさんの複雑かつ美しいハーモニーと、モリシーさんのギターの音色に引き込まれます。
それぞれが独立しているようで、しっかりと調和する「不思議なハモりが癖になる!」という声も多いですよ。
この楽曲は、2021年の4月21日に配信リリースされた、春にぴったりの応援ソング。
出会いや別れを迎えて、新たな環境で頑張る人たちへ向けた、優しいメッセージが感じられます。
温かな絆を感じられる、美しいMVも必見です。
歌詞をピックアップ!
幸せで愛おしい日々
大停電の夜 街は静寂の中
小さな手を握って歩いた事
幸せとか不幸せとか君の前じゃちっぽけさ
そんな風に思える日々が愛おしいから
出典: またたき/作詞:atagi・PORIN 作曲:atagi・RYO NAGANO
情景がしっかりと伝わってくる、歌い出しのパートです。
静まり返った真っ暗な街の中を、2人で手を繋いで歩く様子が思い浮かびます。
手を繋いで歩く相手は、恋人や家族など、とても大切で親しい人なのでしょう。
そして、大切な人と一緒に過ごす日々は、悲しいこともちっぽけに感じるほど幸せなのです。
1行目の描写が入ることで、グッと楽曲の世界観に引き込まれます。
また、この後に続く歌詞との対比で、より思い出が美しく鮮明に感じられます。
答えは心の中に
言葉の雨が胸を刺して 心が泣いて やるせない夜もあるだろう
訪れる未来への合言葉は君の中に響いてるアンサー
出典: またたき/作詞:atagi・PORIN 作曲:atagi・RYO NAGANO
時には、悲しみに暮れて、不安に押しつぶされそうになることもあるでしょう。
激しい雨や曇り空は、そんな心の内を表しているかのようです。
悲しい気持ちが雨のように降り注ぎ、大きな水溜りを作って、夜も眠れないのかもしれません。
未来へと向かう扉、選択肢がたくさんある中で、どの道を選ぶべきか迷っている状態なのでしょう。
そしてその答えは、きっと自分の中にあるのです。
未来への鍵は、自分の中にあるということなのでしょう。
壁にぶつかった時、心の声に耳を傾けてみると、道が開けるかもしれません。
新たな世界へ
さよなら素晴らしき日々よ 未完成なままの君を抱いて
聴こえてる 脈打つ鼓動がまだ見ぬ世界の扉を叩く
君だけのストーリーになる
出典: またたき/作詞:atagi・PORIN 作曲:atagi・RYO NAGANO
親しい人、馴染みのある日々との別れを告げて、新しい世界へ飛び立とうとしているのでしょう。
このパートからは、未来への不安を抱きながらも、前へ進んで行く姿を感じ取れます。
今はまだ未完成で不安な気持ちもあるけれど、心の中には期待や高揚感もあるのでしょう。
”未完成”という言葉からは、成長していく過程での葛藤も感じられるように思います。
また、”そのままの君でいいんだよ”、というメッセージのようにも感じます。
波打つように高鳴っていく胸の鼓動を押さえながら、勇気を出して新たな世界への扉を開くのです。
atagiさんとPORINさんの美しいハーモニーも相まって、心を震わせます。
1人じゃない
孤独の中に
立ち止まれば誰も見つけられずひとり
孤独を彷徨っているの?
出典: またたき/作詞:atagi・PORIN 作曲:atagi・RYO NAGANO