私たちの社会は複雑な様相を見せています。
価値観は多様化するのです。
一方で格差社会は隅々までその原理を浸透させます。
私たちは隣人と共通の会話を探すことさえ大変な社会で生きているのです。
「隣の芝生は青い」
隣人が持っているものが我が家にはないことを気にしだします。
これほどに離れてゆく人々の価値基準。
為政者や巨大資本が創り上げた世界で私たちは生きているのです。
危険を冒しながら「リスキーゲーム」を楽しもう。
それがこの日々から抜け出すためのチャンスかもしれないと最初は意識するのです。
ただ、この生き方は皮相だったといつか気付くでしょう。
結局、自分の人生の価値を決めるのはどうやってここまで生きてきたのかなということ。
寄り添って歩いてって
その結果がなんだって
歩いた足あと数えればいいだろう
出典: リスキーゲーム/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴
自分が遺してきた結果、つまり足あとを再確認しようと大森元貴は歌います。
それだけが自分の人生の総決算なのだと歌っているのです。
Mrs. GREEN APPLEの「リスキーゲーム」は皮相な現実をも歌います。
しかし最後に処方箋のようなフレーズをのこしてくれるのです。
結果として私たちは価値観に少しだけ新しい知見を加えることができます。
これがMrs. GREEN APPLEの魅力でしょう。
発表から数年を経ていますが未だに新しい響きを持っています。
メジャー・デビュー当時の彼らの息吹きを感じられて嬉しいです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
OTOKAKEとMrs. GREEN APPLE
「日本脳」って何だろう?
OTOKAKEにはMrs. GREEN APPLEの関連記事がたくさんあります。
中でも「日本脳」というワードが飛び出す不思議な曲をご紹介。
「No.7」
大人の辛さや日本社会について切り込んだ作品です。
歌詞を解説いたしました。
ぜひご覧ください。
Mrs. GREEN APPLE【No.7】歌詞の意味を解説!「日本脳」ってどんな脳?大人って辛い! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
Mrs. GREEN APPLEの「No.7」はアッパーなサウンドに乗せてユーモアと辛辣な言葉が同居している曲です。そのハッピーなサウンドに自然にノッて盛り上がると大森元貴の仕掛けた罠にハマります。この曲の歌詞を紐解きました。ご覧ください。
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