大切なのは自分の気持ち

どうか聞かせて あなたの世界 あなたの声
誰も知らない未来でもいい 届いていますように

出典: 青とゲート/作詞:櫻井健太郎 作曲:櫻井健太郎

行動を起こすにしても、最も重要なことは今自分が何を思っているかということです。

どんなことを成し遂げられたら自分は幸せだと言えるのか。

「誰も知らない未来でもいい」というのは、それがどんなに突拍子のないことだっていいということです。

大きすぎる夢に思えても、それを口にすることで一歩そこへ近づくことができるのでしょう。

「届いていますように」という言葉に、この曲を聴いて一歩踏み出す人が居ることを願う優しさが込められていますね。

まずは踏み出してみよう!

流れてたどり着いた 風がさざめく街で
静かに照らし出した 星は朧気でした
遠く離れた場所で 何が見えていますか
すっと消えた黒い髪 追いかけて踊って迷い込む

出典: 青とゲート/作詞:櫻井健太郎 作曲:櫻井健太郎

星の見えないところから進んで行った主人公は、朧気でも星が見える場所へ辿り着きました。

「遠く離れた場所で 何が見えていますか」というのは、そのまま進まずに居た人への問いかけでしょうか。

進まないと星は見えるようにならない、すなわち進んでみれば希望が見えてくるということを感じさせます。

後半部分はそんな人たちに自分を追い掛けるように、希望を見据えて進んでほしいということでしょうか。

「踊って迷い込む」という言葉に、踏み出してみれば楽しいものだということが表れているように感じます。

辛い出来事があってもいずれは良い思い出に

土砂降りの雨 傘をくれた
夢が尽きるまで夢を見たい
悲しみ憂いもあの日だから
愛してみたいんだ

出典: 青とゲート/作詞:櫻井健太郎 作曲:櫻井健太郎

ここで歌われるのは、土砂降りで傘を差しだしてくれる人が居るように、悲しい出来事の中に居るときに自分を想ってくれる人がいるということ。

その優しさを感じられたのがそのときならば、悲しい出来事さえもいずれ愛せるようになるのではないでしょうか。

その出来事を思い出すということは、その優しさも思い出すということだから。

これは主人公が希望が見える場所へ辿り着くまでに経験したことでしょう。

進んで行くのにその道のりが辛いものだったとしても、思い返せばそれさえも愛せる日々になっているということがここに表されています。

みんな一緒に進んでいきたい

青く光ったわたしの世界 わたしの世代
淡く燃えては包み込むように ただ踊るよう
どうか聞かせて あなたの世界 あなたの声
遠く揺らいだ あの点と点 結ぶ季節連れて
ゆこう

出典: 青とゲート/作詞:櫻井健太郎 作曲:櫻井健太郎

自分の世界が輝かしいものになってほしいというのは最もですが、ここで印象的なのは「わたしの世代」と言っている点です。

これは自分一人ではなく、あらゆる人たちがイキイキと生きられるようにという願いではないでしょうか。

「点と点を結ぶ季節」というのは、やってきた努力の一つ一つが実を結ぶ頃を表したもの。

「ゆこう」という言葉にまた、呼びかけるその人を置いていかない意志が垣間見えます。

踏み出した足の一歩が
あのとき震えた一歩が
いまだにわたしの中で
あなたへと続いていていたんだ

出典: 青とゲート/作詞:櫻井健太郎 作曲:櫻井健太郎

どんなに強く見える人だって、最初の一歩を踏み出すときというのは怖いものです。

そのときなかなか踏み出せずに居たのは、そして震えていたのは自分だって同じ。

そのことを踏み出せずに居るその人に、主人公が呼び掛けているようなイメージですね。

この姿を見て、この歌を聴いてあなたはどう感じる?

どうか聞かせて あなたの世界 あなたの声
誰も知らないこの街で問う この場所で問う
どうか聞こえて あなたの世界 あなたの声
誰も知らない未来へ歩む 届いていますように

出典: 青とゲート/作詞:櫻井健太郎 作曲:櫻井健太郎

主人公は最初は叶いそうもない夢を描いているように見えて、自分がそこへ着実に近づいてきていることを伝えてきました。

そしてここまで話して来たことと、今の主人公の姿を見て「あなたはどう感じる?」と聞いているのがこの部分。

そして自分のその姿を見て、「この歌を聴いているその人自身が夢へと歩みを進めるようになればいいな」という想いがここからは感じられます。