Goodbye Goodbye Goodbye
悪くないな
Hello Hello Hello
何もない自分を
ただ生きていけばいい
分からないまま
出典: I'm Here/作詞:Daichi Miura 作曲:UTA
ここでは前述の歌詞までとは違い、彼のどこか吹っ切れたような様子が窺えます。
自分自身に対して、英語で別れと出会いの言葉をかける主人公。
この言葉が意味しているのは一体何を表しているのでしょうか。
恐らくこれは、今までの悩んでいた自分に対しての決別とこれから生まれ変わろうとしている自分との出会い。
つまり、過去との決別と未来への第一歩を表しているのです。
このパートで彼は、どうすればいいのか分からないという悩みに対して自分なりに決着を付けようとしています。
5行目はそんな自分の目標や夢が分からない自分自身を全肯定する彼の姿が描かれています。
生きていればそれで良いという意味にも取れるこの歌詞からは、生きることを賛美しているかのようです。
人生というものは他の誰でもなく自分自身のもの。
だからこそ他の誰かと比べて自分を卑下する必要などないということなのでしょう。
これは三浦大知からリスナーへのメッセージのようにも聞こえます。
目的のないことが悪いことのようにいわれることの多い現代。
しかし生きているということがどれだけ尊いことなのか、彼はその尊さをこの歌に込めているのかもしれません。
目標がなくてもいい
そのまま
ありのまま
そのまま
I know you, the way you are
出典: I'm Here/作詞:Daichi Miura 作曲:UTA
そしてここでも彼はそんな夢を持たない人々に対して、勇気付ける言葉を与えてくれています。
1〜3行目の言葉からは今のままで何も変わらなくていいという彼の優しさが表現されているようです。
4行目の英詞は、意訳すると「君の存在を知っている」という意味となります。
ここから分かるのは前述のパートからここまでの歌詞が明確にこの歌詞の主人公以外に対して向けられていること。
三浦大知からこの楽曲を聴いている人々に対しての言葉であり、全ての人の人生を肯定するかのようでもあります。
この世界に生きる全ての人間が何か目的を持って生きなければいけない訳ではないのです。
未来の自分
無限の可能性
世界は 誰のものでもない
僕ら まだ何者でもない
(気付けば)
身体中に貼られていた誰かの
理想や期待には笑顔で
「じゃあまた」剥がすだけ
出典: I'm Here/作詞:Daichi Miura 作曲:UTA
このパートの1〜2行目において描かれているのは私たちの眼前にある自由です。
世界にも私たちにも、限りない可能性があるということ。
生きているだけで尊いということを伝えた上で私たちはどんな未来も掴み取れると教えてくれています。
4行目以降の歌詞には、勝手に自分に期待をしてくる他者に対しての気持ちが描かれているのでしょう。
私たちは親や友人たちの言葉によって未来を左右されてしまいそうになることがあります。
しかしそういった言葉に振り回される必要はないのです。
何故なら、自分の人生を生きるのは自分自身でしかないから。
笑って受け流せばいいのだと、三浦大知は私たちに教えてくれています。
自分らしく
Goodbye Goodbye Goodbye
足元に
Hello Hello Hello
広がる
誰かのためじゃない今
さぁ踏み鳴らして
出典: I'm Here/作詞:Daichi Miura 作曲:UTA
そしてここでは、前述の歌詞で提示されたその誰もが持っている未来の可能性について更に掘り下げています。
将来の夢が見つからなかったとしても、自分なりの未来を歩んでいけばいい。
そういっているように感じられる歌詞です。
誰かのために自分の人生を生きるのではなく、自立して生きていく。
そうすることによって毎日を生きることが楽しくなっていくかもしれません。
自分自身を変える必要はないのです。
自分を卑下し、周りの言葉を聞かずとも自分を認めることで自然と道は開いていく。
彼はそういったことを伝えたいのではないでしょうか。
未来はきっと明るい
Goodbye Goodbye Goodbye
眩しい未来
Hello Hello Hello
淀んだ今を
繋いで
ただ生きていけばいい
君のまま
出典: I'm Here/作詞:Daichi Miura 作曲:UTA
私たちは人生においてしがらみに縛られ、身動きが取れなくなってしまうことがあります。
しかしそういった場所から1歩前へ出てみると、不思議と道が開けることもあるでしょう。
将来の夢が無くても、自分自身の今を認められなくてもいい。
そんなことで絶望してしまわなくていいのだと彼は伝えたいのでしょう。
生きていればいつか思ってもいないような明るい未来が手に入るに違いない。
彼が伝えたいのは、絶望してしまうことなくただ生きていて欲しいという願い。
誰かの期待通りに生きたりせず、泥臭くても生きていればいいのだと三浦大知は私たちに伝えてくれています。
周りから言われた言葉に惑わされ、変わろうとしなくてもいいのです。
今のままで十分に輝いている。
彼のそんな言葉が聞こえてくるかのようです。
私たちは決して夢を持たなくても、ただ生きているだけでいい。
「I'm Here」は三浦大知の思う生きることの尊さを歌った楽曲でした。