中島美嘉【愛してる】歌詞の意味を解釈！一途な愛に隠れた不安の正体は？あなたはどんな気持ちなのだろう…

楽曲「愛してる」は2003年1月にリリースされた中島美嘉さんの6枚目のシングルです。

"愛してる"という言葉をこれほど大胆に歌詞に盛り込んでいる楽曲はこの曲以外に無いでしょう。

それくらいダイレクトな情熱が歌詞から伝わってきます。

鮮烈なデビューからおよそ2年後、まだ中島さんが10代の頃に「愛してる」は発表されました。

情熱的な愛を歌うには少し若いですが、彼女の歌声を聴けば一気に中島美嘉ワールドに吸い込まれていきます。

等身大の気持ちを持ちながら、でも少し背伸びをしながら…。

歌声から感じる表情はこれから真実の愛を手に入れていくピュアで繊細な未来を物語っていました。

この楽曲の特徴といえばやはりサビで繰り返し歌われている"愛してる"というフレーズです。

何度伝えても伝えきれないほどの熱い気持ちが心の中にあることが表現されています。

この気持ちはちゃんとあなたに届いているのか？こんなに好きなのは私だけなのか？

愛しすぎているがゆえに時折不安な気持ちが頭をよぎります。

サビの"愛してる"という言葉は同じ言葉のようで歌い方が微妙に違っていました。

中島さん自身の感性で、この歌詞に登場する主人公の心の揺れを表しているのではないかと思います。

初めは溢れる気持ちが止められないくらい嬉しそうな"愛してる"。

そして次第に不安になっていき、少し曇った表情の"愛してる"。

それでも私の気持ちは変わらない！とブレない心を取り戻した"愛してる"。

説明する言葉が少なければ少ないほど、歌い手の表現力が大切になってきます。

それを見事に歌い分けている中島さんのパフォーマンスは素晴らしいなと感動してしまいました。

最初の歌詞とサビの歌詞は同じフレーズです。

何十回も"愛してる"という言葉が繰り返され、その度に中島さんの歌声も次第に変わっていきます。

1番初めに歌われている"愛してる"は、あなたに私の想いが伝わって欲しい…と願っているような感じです。

他の誰でもないあなただからこそ私は恋をしたのでしょう。

一途な想いが溢れて止まらない様子が分かります。

私にとってあなたはとても輝いていて尊い存在なのです。

どんな暗闇の中にいても眩しいくらいに光るあなたが愛おしく感じています。

でもこんなに好きなのはもしかして私だけなのでしょうか？

あなたはここまで私のことを想っていないかもしれない…。

頭の中にそんな考えが浮かんでしまい、目の前の輝きが急に消えてしまいます。

つまり私にとっての唯一の希望はあなたという光なのです。

その光を失ってしまったら私は進むべき道が分からなくなってしまいます。

一途な想いと依存は少し似ているかもしれませんね。

あなたの気持ちがどれくらい私の方に向いているかは気になりますが考えていても答えは出ません。

だったら悩んでいる時間がもったいない！私は自分の想いを貫いていこうと決意します。

私があなたのことを愛していることは紛れもなく真実なのだから…。

たとえあなたの好きな人が私じゃなかったとしても、それは今悩むことでは無いのです。

この後に続くサビの"愛してる"のフレーズは少し不安そうに切なく聴こえてきます。

途中からは再び力強い歌声に変わり、好きな気持ちを取り戻している様子が窺えました。

感情によって聴こえ方が変わるところがとても魅力的です。