嫌なことばかりが続いても

溶けた望みとか 敗けの記憶とか
傷は消せないが 続いていくなら 起き上がり

出典: 紫の夜を越えて/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

叶わなかった願いや、昨日してしまった大きなミスなど、凹んでしまう出来事は多々降りかかります。

まるで自分に負けてしまったかのようにも思える出来事は、簡単には忘れられません。

しかし、人々はそんな記憶を糧にして、また立ち上がり続けるのです。

逃げてしまいたくても、変わらずに明日はやってくる。

ならば、起き上がってまたファイティングポーズをとるしかない……。

そんな決意と、諦めすら感じさせる歌詞になっています。

消えない思い出を持ち続ける

スピッツ【紫の夜を越えて】歌詞の意味を解釈!なぜ夜が紫色なの?「紫色の夜を越える」の真意を深読みの画像

紫の夜を越えていこう 捨てた方がいいと言われた
メモリーズ 強く抱きしめて

出典: 紫の夜を越えて/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

再びやってきた1人ぼっちの夜を、再び乗り越えていこうと決意する主人公。

「そんなの意味がないよ」と言われた思い出たちも、君のおかげで捨てずに持ち続けています。

時には夢を見てもいい、そう教えてくれた君の話のおかげです。

君がいなかったら、遠い記憶に追いやってしまったであろう思い出の数々……。

それらがかけがえのないものであったと、気がつかされた自分がいます。

1歩踏み出す勇気を胸に

新たな自分をイメージして

従わず 得られるならば 砂の風に逆らい
再び生まれたい ありがちで特別な夜

出典: 紫の夜を越えて/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

細かな中傷が集まって、のように体に吹き付けてくるように感じられる日々。

誰の言うことも聞かず、自分だけを信じて突き進めるならば……。

そう思った瞬間は、きっと誰にでもあるでしょう。

今まで投げやりで、言われるがままに生きてきた人生でした。

そんな自分を変えられるなら、生まれ変わったように素敵な夜を過ごしたいものです。

ついに未来を描き始める

袖をはばたかせ あの惑星に届け

少し動くのも 恐れてた日々 突き破り

出典: 紫の夜を越えて/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

あの頃、君が話していた「美しい惑星」の形を、今ならハッキリとイメージできます。

遠い空の向こうにあるであろうその惑星は、きっと今も光り輝いているはずです。

何かが変わってしまうことを避け、行動しなかった日々はもうありません。

自分で自分を変えることこそ、1人ぼっちの夜を越えることにつながるのです。

惑星の元へひとっ飛びできるような立派な翼を持っているわけではありません。

しかし、今持っている自分の魅力である「袖」を懸命に動かし、前へと進んでいくのです。

暗くよどんでいた主人公の世界が今、輝き始めた瞬間でした。

紫色の夜を越えて……辿り着いた先には

越えていける力を手にした主人公