痺れるほど挑戦的な歌詞に酔いしれよう

浦島坂田船【GameChanger】歌詞の意味を解釈!なぜ存在証明が必要?渇望の根本に潜む心情に迫るの画像

浦島坂田船にとって初のロック曲である『GameChanger』。

タイトルの”ゲームチェンジャー”は、多くの場合スポーツやビジネスにおいて使われる言葉です。

スポーツにおいては、試合の流れを変える選手のこと。

ビジネスにおいては、市場の状況やルールを一変させる製品や企業のこと。

いずれにしても、「番狂わせ」と同じような意味で使われています。

そしてそれは、今回紹介する『GameChanger』においても当てはまることです。

人生は最後まで何が起こるか分からない。

退路を断って、保険なんか捨てて。

命がけの勝負じゃないと、興奮できないでしょう?

そんな痺れるほど挑戦的な歌詞に、きっと酔いしれてしまうことでしょう。

人生逆転劇の幕開け

歌詞を解釈する前に、ダークな世界観が最高にカッコイイMVについても紹介します。

まずは、ロック色を前面に出したメンバーのファッション。

チョーカー、ブーツ、黒色のグローブなど、ロックファッション好きには堪らないアイテムが盛りだくさんです。

いつもと違うメンバーの姿に、ドキッとした人も多いでしょう。

そして背景に描かれているのが、有刺鉄線付きのフェンスとビル街。

星ひとつ見えない空と落書きされたコンクリートの壁が、アウトローな雰囲気を醸し出しています。

そんな暗闇に閉ざされた場所にたたずむメンバーの眼光は鋭く、こちらを挑発しているようです。

このメンバーの表情は、これから始まる人生逆転劇の幕開けを演出しているのかもしれません。

彼らこそ、どんな絶望的な状況も変えてみせる”ゲームチェンジャー”なのでしょうね。

興奮こそ人生の最高のスパイス

ここからは攻めまくりの歌詞について解釈していきます。

限りある人生、楽しまなきゃ損。

もっと胸が高鳴る生き方をしようよ。

それがたとえ、危険を伴うものだとしても構わない。

興奮こそ、人生において最高のスパイスです。

人生はギャンブルだ!

Raise / Surrender?
止まってたら死ぬぜ
二択 御託でナアナア
なんていかない
正道 王道 バイバイ

「どうせ半端者さ」
おお 言わせとけ 論者
イロモノ フダツキ
影 シタタカに生き延びる

出典: GameChanger/作詞:堀江晶太 作曲:堀江晶太

1行目の歌詞にある「レイズ」と「サレンダー」。

どちらもカジノゲームで使用される言葉です。

このことから分かるように、『GameChanger』の歌詞はギャンブルをテーマに書かれています。

「人生はギャンブルだ!」そんな言葉もあるくらい、生きるということはまさに大博打。

自分が持っているものをすべて賭け、成功への道を切り開くしか選択肢はありません。

立ち止まっている暇なんてない。

誰かに笑われたとしても、ただ勝負に勝って生きのびていくだけです。

堅実などという言葉からはほど遠い世界で生きている。

皮膚がヒリヒリと焼けつくような刺激を感じる歌詞ですね。

すべてを賭けて人生に挑む

fake you, fake me
誰でもない 衝動のアバター
fake you, fake me
それでも 愛や憎を叫ぶ
中の人など いねえわ

全人生 BETしてんです 僕もコイツもそう
全才能 投じてんです 僕もコイツもそう
全存在 人質さ 僕もコイツもそう
いつだって飄々と笑う裏っ側も
良い子と思うなよ

出典: GameChanger/作詞:堀江晶太 作曲:堀江晶太

自分の人生は自分だけのもの。

代役は存在しません。

それなら自分を偽って生きるなんて、まったくもって無意味なことです。

剝き出しの感情で、あるがままに突き進んでいく。

それはつまり、己の何もかもを賭けて人生という博打に挑むということなのでしょう。

人生に小細工は通用しません。

善人ぶってみたところで、それは相手を負かすための演技。

自分を着飾っているものをすべて取り払って、心の奥深くにある欲望を曝け出そう。

またここの歌詞でも「ベット」、つまりは「賭け金」とカジノゲームで使われる言葉が使用されています。

スリルと興奮が命を感じさせてくれる

サビに入ると人生という博打に対して、さらに興奮が増していきます。

生命の危機に陥った時こそ、人は生きていることを実感できるもの。

命を賭けて勝負に挑もうとするのは、死のスリルを味わうことでしか命を感じられないからなのかもしれませんね。

どんなときもゲームはやめない