中孝介「サンサーラ」の歌詞を解釈！川の流れに"サンサーラ"を重ねる…その意味とは？テーマは「生と死」

「サンサーラ」のサビの入りは、あまりに有名で、この歌で中孝介さんを知ったという人も少なくないでしょう。

それもそのはず、「サンサーラ」は1995年から続くフジテレビの長寿番組「ザ・ノンフィクション」の主題歌なのです！

長い間、主題歌として君臨し続けるのは、まさに楽曲の魅力を証明しているといえるでしょう。

日本テレビ「月曜から夜ふかし」に登場する株主優待で生活するおじさん「桐谷さん」のBGMとしても有名。

哀愁漂う桐谷さんの魅力を存分に引き出せるのも、この楽曲の魅力なのです。

ここで「ザ・ノンフィクション」がどんな番組かを改めて説明しておきましょう。

名もなき一般人が人生に苦闘しつつ前向きに生きる姿を描いた番組で、時として著名人・有名人も取り上げられます。

ドキュメンタリーといえばNHKの「プロジェクトX」や「プロフェッショナル 仕事の流儀」辺りが近いでしょうか。

特徴としてはとにかく「人間性」「人の生き様」に焦点を当てている所がとても特徴的で、正に「生」を克明に描いています。

ただ、こちらはあくまでも関東ローカルなので国民的といえるレベルの番組ではないのが惜しまれる所です。

1995年に開始して以来今でも不定期で続いており、普通ならどこかで打ち切ってもいいのに未だに続いているのは驚きでしょう。

前向きで明るい番組の多い中で敢えて「闇」に焦点を当てている所が逆に好感が持てる作りになっています。

そんな番組をずっと彩ってきた主題歌「サンサーラ」は中孝介をはじめ実に多くのアーティストがカバーしてきました。

ただ、中孝介の歌う『サンサーラ』はまた別の魅力があり、それを本稿では解説していきます。

さて、これほどまでに有名な「サンサーラ」ですが、実ははじめはシングル曲ではなかったのです！

「サンサーラ」は2008年にリリースされた6枚目のシングル「絆/夏夕空」に収録されました。

ダブルA面で、しかもB面が「サンサーラ」なんて、中孝介さんの楽曲のクオリティの高さに驚きますね！

さらに驚くことに、「サンサーラ」はシングル「絆/夏夕空」が出た年のアルバム「絆歌」には収録されませんでした。

下記がそのアルバムの収録曲です。

今でこそ有名な「サンサーラ」ですが、当時は隠れた名曲だったのです！

「サンサーラ」がいま、ここまで有名になったのは、中孝介さんの歌唱力。

そして山口卓馬さんの叙情的（エモい）歌詞に魅力があふれていたからでしょう！

次項から、本記事のキモである「サンサーラ」の歌詞解釈に入っていきます。

お待たせ致しました！

さっそく「サンサーラ」の歌詞について詳しくみていきましょう。

「サンサーラ」の曲内で3回繰り返して登場する、サビの歌詞について見ていきます。