GAOを知っていますか?
1990年代に彗星のごとく現れたシンガーソングライターGAO。
筆者の様に1980年代に生まれた人間は、必ず1度はGAOを聞いたことがあるでしょう。
そんなGAOの誰もが知っている楽曲とは?
そう「サヨナラ」です。
色々お話ししてもピンと来ない方も多いかもしれませんので、まずはこちらを見て下さい。
GAO「サヨナラ」MVを公開
こちらがGAOの「サヨナラ」のMVです。
「名前を聞けばどんな歌かわかる」という方ももちろんいることでしょう。
しかし、もしかしたらこのMVを見て「これってサヨナラという歌だったの!?」という方もいるのでは。
1992年4月21日に発売した「サヨナラ」は、当時どこでもここでもかかっている有名曲でした。
イントロや歌唱部分が非常にわかりやすいのが特徴で、それでいてどこかブリティッシュポップス風。
学生の筆者はそこまでGAOを知りませんした。
しかしアラフォーになった今でも、ほぼ歌詞を間違わずに歌える。
これって本当にすごいことだと思うのです。
好きな歌手の歌ならばそれなりに聞きこんで、歌詞も必死に覚えたりするもの。
しかしそこまで興味が無かったのに、今でも歌えるなんて。
それだけGAOの「サヨナラ」がこの当時世間で認知されており、人気があったということでしょう。
「サヨナラ」のMVを勝手に解釈
場所はニューヨーク?
「サヨナラ」のMVですが、オープニングに映る場所は海から見ている街並みです。
筆者はこの場所に行ったことがありませんが、ニューヨークかな?と勝手に解釈。
その後GAOが歩いている煉瓦の壁の建物や、その後ろに見える橋が映画によく出てくる場所なのです。
レコーディング風景や、歌唱シーンも撮影されていますが日本ではない雰囲気。
GAOが居る場所全てに、当時の日本人の憧れが詰まっている感じがします。
中性的な魅力のGAO
1990年代に「サヨナラ」がヒットした時から、GAOの魅力は変わらず「中性的」であること。
男性か女性かもわからない、そんな謎めいたアーティストなのです。
このMVの中でも、黒いジャンパーにパンツという出で立ちでした。
ニューヨークの背景に相応しい、シティ派な衣装ではありますがかなりハードです。
このどっちとも取れない性別感が、GAOを人気にした秘密でもあります。
「サヨナラ」の歌詞を考察してみる
GAOの「サヨナラ」は歌詞を見て頂くと、とても奥が深いことに気づかされます。
こちらで歌詞を考察していきます。
時は流れていく
流れる季節に 君だけが足りない
はぐれた心の 足跡を探す
カバンにつめた 悲しい幸せ
遠くへ行くほど 君を思い出す
星だけが時を数えて
戻れない夜を飛び越え
逢いたい
出典: サヨナラ/作詞:GAO 作曲:階一喜
有名なAメロ部分です。
季節はどんどんめぐり、大切な「君」はそばにいない。
おそらく心がはぐれたのは主人公ではなく「君」なのかもしれません。
主人公には、「君」との悲しい思い出がたくさんある様です。
遠くへ行くという表現は、物理的な距離ではなく気持ちのことでしょうか。
もう二度と戻ることができない夜。
あの夜に戻ることができたら...と願うことは誰にでもあります。
ただ主人公が伝えたいのは「逢いたい」その言葉だけ。
逢いたくて仕方ない気持ちが、この一言から伝わってきます。
どんなにカッコいい言葉を並べるよりも、心に響く言葉。
「逢いたい」。