耳なじみのあるサビ部分
手のひらから伝わる愛 心をとかした
名前のない時間の中で 二人夢を抱きしめてた
何も失くさないと 信じていた あの頃に
遠くへ ~ もっと遠くへ ~ もっと遠くへ
出典: サヨナラ/作詞:GAO 作曲:階一喜
ここがあの有名なサビ部分です。
手の平から伝わる愛は、手を繋いでいる2人の回想でしょう。
きっと大切に思い合いながら、同じ時間を過ごしたのかもしれません。
もしかしたら同じ夢を持って、必死に生きていたのかもしれない。
それが歌手になる夢なのか。
他の仕事や結婚なのか。
筆者にもわかりませんが、とにかく同じ時間を共有していたという事実はありそうです。
そしてもっと遠くへという繰り返されるフレーズは、何を意味しているのでしょうか?
かえりたい場所
(かえりたい)
くちびるからこぼれる愛 心を満たした
(かえりたい)
名前のない時間の中で 二人夢を抱きしめてた
何も変わらないと 誓った日々が
胸の奥に 今も はなれない
輝いて
出典: サヨナラ/作詞:GAO 作曲:階一喜
ここで初めてコーラスが入ります。
かえりたい。
漢字にすると「帰りたい」。
しかし敢えて平仮名表記にしたのには、理由があるのかもしれません。
ここはあくまで筆者の想像にしか過ぎませんが、「帰りたい」だと気軽に帰れそうな気がしてしまいます。
例えば自宅だったり、故郷だったり。
帰ることができる場所に、「ふっと再び帰る」という印象とでもいいましょうか。
しかし平仮名で「かえりたい」と書くことで、もう戻ることができない場所を表現している感じがするのです。
二度と戻ることができないと知りながら、主人公は「かえりたい」といってみているのだと考えられます。
その場所は昔の恋人の隣であったり、すでにこの世を去っている人物のことだったりと憶測は人それぞれ。
ですが、もう絶対に帰ることができない場所に「かえりたい」気持ちは、想像するだけで辛く苦しいものです。
短い歌詞に注目!
このMVと歌詞を見て、「歌詞が短い」と感じたのは筆者だけではないはず。
他の曲に比べて歌詞があまりに短いのです。
あまりの短さに、歌詞を書いている時に「歌詞が間違っているかも!」と何度も確認した筆者。
しかしこの曲のMVを調べてみたら、トータル4分42秒の作りであることがわかります。
この分数はそこまで短いかといわれると、そうでもありません。
数字上では、そこまで短さを感じさせないということです。
では一体この分数に歌詞が足りなく見えてしまうのはなぜなのでしょうか?
驚異の「ラ」歌詞が51秒
実はこのMVはトータルで4分43秒あるうち、最後の歌唱部分は全部「ララ~ララ~」の歌詞。
筆者はあまりに気になって秒数を調べてみました。
すると3分20秒で「ラ」歌唱部分に突入し、その「ラ」歌詞は4分11秒まで続きました。
その間51秒。
4分42秒のMV中の51秒が「ララ~ララ」の歌詞だということがわかったのです。
約4分の1が「ラ」の歌詞。
これには、歌詞が短いと感じてしまうのも無理はないと納得しました。
MVの中でイントロが始まるのは25秒経過後
歌詞が短いという内容のついでに、話しておきたいことがあります。
実は「サヨナラ」のMVは、イントロが始めるまで25秒あるのです。
そして最後のフェードアウトは4分12秒目。
つまりMVの55秒間は実際のところ、空白であるということになります。
空白という言い方は語弊がありますね。
歌唱はなく、映像作品のみであるという言い方が正しいでしょうか。
色々計算すると、曲自体は3分47秒の長さということがわかりました。
こう考えると「サヨナラ」は大分短い曲なのです。
そんな短い曲中に、奥の深い意味を詰め込んでいるのかと思うとGAOは凄い人物だと感じます。
「サヨナラ」はカバー曲としても人気!
こんなに人気のGAOの「サヨナラ」は、当然カバー曲としても話題です。
どの様なアーティストさんにカバーされているのでしょうか?