2012年にリリースされた「DEEPNESS」はテレビドラマ「大奥〜誕生[有功・家光篇]」主題歌。
このドラマは多部未華子と堺雅人の大奥という特殊な環境における純愛を描いたドラマ。
MISIAはよしながふみによる原作を読み、この曲をドラマのために書き下ろしたといいます。
タイトルとなるDEEPNESSとは閉ざされた大奥という場所を心の奥の深い場所と位置づけ、つけられたようです。
唯一ひとりのために注ぐ深い愛、そして限られた人たちだけが知ることのできる大奥・・・。そんな大奥を私は心の奥深い場所の出来事に置き換えて捉えてみました。
出典: http://www.misia.jp/official/sp/single_27th/index.htm
叶わない切ない恋愛ドラマにピッタリでドラマを感動的に盛り上げていました。
極寒のモンゴルで撮影されたMV
数百頭の馬が砂埃を上げて疾走する、見渡す限り広がる広大な大地・・・。
壮大な曲にピッタリなMVのロケーションはなんとモンゴル。
夜には-20℃にもなるという極寒のこの場所で4日間かけて撮影されました。
モンゴルの首都ウランバートルから約60kmの遊牧民が暮らす場所で、モンゴルの大自然をバックに歌い上げるMISIAには圧巻。
最後の美しい満点の星空のシーンはCGではなく数時間もカメラを回し撮影された本物の映像だそう!
天の川も流れ星もくっきり!感動的なラストシーンに仕上がってます。
DEEPNESSの歌詞をチェック
涙が落ちてく重なりあう この世界誰のもの
泣かないで 愛が悲しみの淵で 凍えぬよう
嘆き悲しめど その甲斐もなく 声は届かない
無常に過ぎてく いまを生きていく
出典: DEEPNESS/作詞:MISIA 作曲:Jun Sasaki MISIA
ここでは辛い恋に嘆き悲しむ様子が分かります。
深く愛していても決して叶うことがない・・・。
そんな状態でも日常を生きていかないといけない。
まるで大奥の多部未華子と堺雅人が置かれた立場そのものを表していますね。
あなたさえ いればいい
この世界で 全てを感じていたい
ただ一つだけ 大事なものを抱きしめて
出典: DEEPNESS/作詞:MISIA 作曲:Jun Sasaki MISIA
ドラマ内で最も印象的なシーンで使われていたのがこのサビ部分。
責任ある立場にあり愛し合うことができない二人が心の奥で願っている決して口に出せない願望なのだと思います。
全てを投げうってたった一人大事な人だけのために生きたいという気持ちが表れています。
騙し絵のように あざ笑った 偽りと真実に
目をそらしながら 何をいま見つめて ゆけるだろう
出典: DEEPNESS/作詞:MISIA 作曲:Jun Sasaki MISIA
愛している人がいながら、他の人と一緒にならねばならない。
自分の心を偽って愛に向き合えないもどかしさが表現されています。
ふたつのまぶたを 閉じるとき 愛はそこにあると
未来と過去から 現在(いま)を 照らし出す
出典: DEEPNESS/作詞:MISIA 作曲:Jun Sasaki MISIA
「未来と過去から現在を照らし出す」
この純粋な愛は時空も超えて永遠に続いていくような感じでしょうか。
深い深い愛情が読み取れます。
傷ついたその果てに いつか 別れの日がきても
明日が見えなくても この世界は 二人だけのもの
出典: DEEPNESS/作詞:MISIA 作曲:Jun Sasaki MISIA
「別れの日」「明日が見えなくても」というのは「死」を意味していると思います。
叶わない愛に傷ついても、死によって二人が永遠に離れてしまっても、二人の愛は二人だけのもの・・・
ここのフレーズはドラマの最後が反映されているのではないでしょうか。
本当に切ないストーリーです。
Never make me cry again
この世界で いま あなたを 信じてる
許されるなら いま あなたに 全て捧げる
出典: DEEPNESS/作詞:MISIA 作曲:Jun Sasaki MISIA