ジブリ映画の主題歌? あの映画との関係は??
つじあやのさんの代表曲、風になるはジブリ映画「猫の恩返し」の主題歌です。歌のリリースは2002年6月、映画は2002年7月に公開されました。
「猫の恩返し」は、1995年に公開された「耳をすませば」のスピンオフ版もしくは姉妹編と言われています。
「耳をすませば」で主人公の月島雫は物語を書くために頑張っていましたね。当時、雫は中学生。
雫が書いた物語は無事完成しました。タイトルは「猫の恩返し」これが映画の原作です。
初作品がジブリ映画の原作になるなんて! プレッシャーで押しつぶされそうですが、あくまでアニメなのでご心配なく。
猫語の分かる女子高生が、猫の国で猫になってしまう物語にプラスされた女子高生の片思いがポイント。
猫たちの動きは意外とシュールですが、特長であるジブリカラーに、つじあやのさんの「風になる」が溶け込んでいます。
歌にもアーティストにも親近感♪
無意識に耳にしたはずなのに、どこか親しみを感じることができる、つじあやのさんの声。
私はとあるショッピングモールで、つじあやのさんのフリーライブに遭遇したことがあります。当初はどこかで聞いたことがある声と歌…と思って通り過ぎようとしました。
でもサビを耳にして私の足が止まりました。「エ~つじあやのさんだ!!」ウクレレで「風になる」を歌うつじあやのさんと、偶然出会ったのです。
残念ながらその後の予定があったので、ライブすべてを聴くことはできませんでした。今でもつじあやのさんに親近感を持ち続けているのは、この出来事のおかげと思っています。
もちろん、あやのさんはこちらのことなんて、覚えてはいないでしょうが…
この後は「風になる」の歌詞を解説、徹底的に寄り添います。
「風になる」作詞も作曲もつじあやのさん♪ウクレレも?!
「風になる」は詞曲ともにつじあやのさんが担当。もちろん今回もウクレレを忘れていません。
音楽を始めた当初はギター希望だったけれど、手が小さいためにウクレレにしたそうです。同じように手が小さい私は、親近感レベルまた上がりました。
ウクレレの音色を思い浮かべながら「風になる」の世界に入っていきます。ネコ耳も用意しますか?
今でもいつでも、そこに浸って大丈夫!
忘れていた目を閉じて 取り戻せ恋のうた
青空に隠れている 手を伸ばしてもう一度
忘れないですぐそばに 僕がいるいつの日も
星空を眺めている 一人きりの夜明けも
たった一つの心 悲しみに暮れないで
君のためいきなんて 春風に変えてやる
出典: 風になる/作詞:つじあやの 作曲:つじあやの
映画「猫の恩返し」は、主人公である月島雫の片思いが、ストーリーの主軸となっています。
あおはるの切なさは、過ぎてしまえば、乙女チック・メルヘンチックな出来事。でもその世界に大の字になって、寝転がるのも悪くはありません。
寝転がって目を閉じて、純粋に思い出すことが出来る人。青い空に浮かぶその顔はやはり笑顔ですね。
何となく上手く行かない時、あなたを見守る人がいつも傍らにいることを信じて欲しいと、語り掛けてくれます。 悲しい出来事に、思わずついたため息だって変えてくれます。
変えてくれる人がいることを信じれば、自分を自分で変えられるパワーも生まれます。
吹いてきた風は春風です。最近の春風は花粉を運ぶ悪役と見られがちですが、新しい季節のスタートに1番相応しい風は春の風ですよ。
サビは心地よいイヤーワーム?!
イヤーワームは気が付くと頭の中で同じ音楽が、ズッーとなり続けている状態。ちょっと困った不快な症状とも言われています。
でも気持ちよく音楽がグルグルする経験、音楽好きならありますよね。「風になる」のサビは私の快適イヤーワームメロディーです。
陽の当たる坂道を 自転車で駆けのぼる
君と失くした想い出乗せて行くよ
ララララ 口ずさむ くちびるを染めて行く
君と見つけたしあわせ花のように
出典: 風になる/作詞:つじあやの 作曲:つじあやの
自転車は坂を上がります。失くした想い出も乗せています。失くした想い出は、もう見つける必要がない想い出なのでしょう。
自転車で坂を登れば息を切らしながらの立ちこぎ、でも心は軽く歌も出ます。唇から出るのは風のような音符。
花が咲く幸福感を歌えばペダルも軽くなりますね。
ウクレレで弾き語りすれば気分はジブリ♪
「風になる」は初心者でも大丈夫。陽の当たる坂道からのサビのコードは「G→C→G→Am→Em→F」で進行します。ここを攻略すれば、気分はジブリ!
ウクレレならゆっくり目のテンポで、ほんわかと弾き語りもいいですね。目指せワイキキの風です。
幅広いファンをもつジブリ映画の曲は、聴くと歌うだけに終わりません。ピアノ・コーラス・吹奏楽でも人気があります。