インディーズ最初で最後のシングル「LOVE TRIP」に迫る

【LOVE TRIP/the peggies】ワンカット撮影のMVがイイ感じ!歌詞とコードをチェックの画像

今回紹介するのは2016年10月19日にリリースされたthe peggiesの「LOVE TRIP」という曲。

同じく表題曲の「スプートニク」との両A面シングルとして発売された1曲です。

チャットモンチーなどの諸先輩方の功績か、近年彼女たちのようなガールズバンドも増えてきましたね。

着々と流行りつつあるガールズバンドの中でも、the peggiesは埋もれない個性を放っているバンドです。

彼女たちの個性はまさに男性顔負けの演奏能力ではないでしょうか。

今回紹介する「LOVE TRIP」でもハイレベルな演奏を余すとこなく披露していますよ!

可愛くて演奏も上手い。

これは男性ファンが多いことを裏付ける2大要素ですね。

もちろん女性にだってオススメ。

年頃の女の子が共感出来るような歌詞の内容も要チェックです!

インディーズ唯一のシングル

「LOVE TRIP」はthe peggiesにとってインディーズ時代唯一のシングルです。

彼女たちの結成は中学時代。2009年からなのでもう少し作品を出していてもいいはず。

これにもどうやら理由があるみたいです。

通っていた高校は校則で芸能活動等が禁止されており、自主制作盤が問題になったこともあったため、「学校では目をつけられてたから、あまり派手なこともできなかった」と北澤は語っている。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/The_peggies

3人の通っていた学校は校則が厳しく、作品を出したくても出せなかったのですね。

しかし物は考えよう。

このことが3人の反骨精神を育てたのではないでしょうか。

今勢いのある活動を展開出来ていることも、こういったバックグラウンドがあったからです。

そして「スプートニク/LOVE TRIP」をリリースした翌年にはメジャーデビュー。

このスピード感も、今まで抑えていたものが一気に流れ出したという感じでしょう。

こうして「LOVE TRIP」は彼女たちにとってインディーズ時代最初で最後のシングルとなったのです。

「LOVE TRIP」から垣間見るthe peggiesの演奏能力

「LOVE TRIP」で注目していただきたいのはやっぱりその演奏力です。

ベースの石渡マキコも「女の子でこういう曲をガッチリやれるバンドはあまりいない」と自信満々の様子。

ドラム、大貫みくもドラムテックを「凛として時雨」のピエール中野氏に依頼するなどのこだわりを見せています。

楽曲からももちろん、彼女たちの自信の理由が垣間見えますよ!

リズム隊

スリーピースバンドというと、ヴォーカルがギターよりも歌に意識が取られるもの。

その分リズム隊が頑張らなければいけないイメージがありますね。

その点the peggiesのリズム隊のアレンジはハイレベルです!

「LOVE TRIP」でも、冒頭部分からキメキメのブレイクを連発。

3人の息の合った様子を見せつけると、お次はじわじわとこみ上げてくるようなドラムアレンジ。

その目まぐるしい演奏にいきなりハートを鷲掴みにされます。

縦横無尽に動き回るベースもまた堪りませんね!

野太い音が心地よく、絶妙にツボを点いたサウンドを聴かせています。

ギターヴォーカル

先ほどはギターヴォーカルは歌に意識がいきがちと言ってしまいました。

でもthe peggiesのヴォーカル、北澤ゆうほはギターも上手いんです!

その手腕が発揮されるのはギターソロ。

一見難しいことはしていない印象ですが、この物憂げなニュアンスはなかなか出せるものではありません。

テクニックに走らない、玄人好みのギターソロという感じでしょうか。

歌に至っては女の子らしく可愛いイメージですね。

サビで聴かせるキャッチーかつ儚げなメロディもグッド。

7thコードを使ったお洒落な演出がその雰囲気を後押ししていますね。

校舎を闊歩するワンカットMVを紹介

続いては「LOVE TRIP」のMVをご覧いただきましょう。

この映像の面白いところは、長回しのワンカットで撮られている点。

一切カットを入れずにこのクオリティに仕上げているところには驚かされます。

主役の動向を追いかけるホームビデオのようなニュアンスがなんとも楽しいですよ!

教室から屋上へ向かって歌いながら進んでいくヴォーカル、北澤ゆうほ。

途中メンバーも合流して、屋上で小規模なセットでの演奏を展開します。

2番以降も校舎の中を踊りながら元気に闊歩。

3人の和気あいあいとした姿が微笑ましいですね。

クライマックスはやっぱりフルのバンドセットでの演奏シーン。

これが一番しっくりくる辺りも「しっかりバンドしてるな!」と感じさせられますね。

恋人と一緒に居る意味を歌った歌詞を見てみよう!