「頑張れ」じゃなく「大丈夫」
そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
出典: 時代/作詞:中島みゆき 作曲:中島みゆき
冒頭では絶望している人に声をかけました。そして、その声が届き耳を傾けてくれた人に対して中島みゆきさんは「頑張れ」とは言いません。
この絶望は一生続くわけじゃなくて、一つの時代だと語るのです。人生は山があれば谷もあるのです。それは当たり前のこと。
だから、くよくよしても仕方ない、今できることをやりましょうという歌詞ですね。
「風立ちぬ」でも名言として知られる「Tommorw is another day.(明日は明日の風が吹く)」みたいですね。
いつかすべてうまくいく
まわるまわるよ時代はまわる
喜び悲しみ繰り返し
今日は別れた恋人たちも
生まれ変わってめぐりあうよ
出典: 時代/作詞:中島みゆき 作曲:中島みゆき
今の苦しさも一つの時代であれば、必ずすぎゆく時がくるというこの言葉を23歳のころに歌っていたのだから驚きですよね。
中島みゆきさんは他の人が前を行くところを一歩引いて客観的に物事を見つめています。だからこそ今苦しんで道が見えなくなっている人にも道を示せるわけですね。
今日別れてしまったとしてもいつか出会える日が来るから、そんなに悲しむことはないと歌っています。
旅人の勇気
旅を続ける人々は
いつか故郷に出会う日を
たとえ今夜は倒れても
きっと信じてドアを出る
たとえ今日は果てしもなく
冷たい雨が降っていても
出典: 時代/作詞:中島みゆき 作曲:中島みゆき
2番は人生を旅に例えて物語が始まります。「故郷」とは自分が心から落ち着ける場所ということではないでしょうか。
人生の中で心から安らげる場所に出会うことを信じて、倒れるかもしれない外(世界)へ歩き出す。外の世界がつらく厳しいものでも信じる世界にたどり着くためドアを開けて出ていこうと語ります。
1番よりも「勇気を出して動き出そう」と励ましているように聞こえます。
めぐる めぐるよ 時代はめぐる
別れと出会いを くり返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって 歩き出すよ
まわるまわるよ時代はまわる
別れと出逢いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも
生まれ変って歩き出すよ
今日は倒れた旅人たちも
生まれかわって歩き出すよ
出典: 時代/作詞:中島みゆき 作曲:中島みゆき
2番のサビは「まわる」ではなく「めぐる」と変わっています。「まわる」は時とともに繰り返すことを意味し、「めぐる」には過去のことが繰り返すという意味が含まれます。
この2つの言葉を使うことで、1番ではこれから未来も同じように時代が回っていくこと、2番では今いるこの時代はずっと昔から繰り返されてきたことなんだと教えてくれるわけです。
そして、ラストに向けて歌詞もめぐります。
「中島みゆき TOUR2010」で「時代」を披露
中島みゆきさんは2010年から2011年にかけて「中島みゆき TOUR2010」というツアーを行いました。
そのツアーの中で中島みゆきさんは約21年ぶりに「時代」を披露しました。
上で紹介しているのはその時のツアー場所の一つだった国際フォーラムAでのライブ映像の一部です。
このライブのフルバージョンは「十二単~Singles 4~」の初回限定版についている特典DVDに入っています。
まとめ
いかがでしたか?
「時代」という曲は東日本大震災などの被災地でのコンサートなどでも歌われ、歌を聴いた人たちに明日への勇気と希望を与えています。
限定することなく誰の胸にも届くからこそ時代が変わっても受け継がれる名曲なのですね。
こんな素晴らしい曲を書き続けている中島みゆきさんの活躍を今後も期待したいと思います。
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