『虹』の平和への想いが込められた歌詞の意味を解釈していきます。

絶望に似た色の街

絶望に似た色の街見下ろし
少年が不安そうに銃を持った
爆風に逆らった鳥の群れが
涙まじりに歌うアリア
老人は不発の平和の上で踊ってる
朽ちた花の命を聞いた

出典: 虹/作詞:田邊駿一 作曲:田邊駿一

「絶望に似た色」とは戦争が起こり、荒れ果てた街並みをあらわしているのでしょう。

戦争になれば、子どもも銃を持って戦いに備えなければなりません。

アリアとは独唱曲のことで、鳥が悲しそうに鳴いている様子をあらわしています。

「不発の平和」とは、不発弾をイメージさせます。

爆発する要素の上で成り立っている世界で、偽りの平和を掲げて活動を続ける政治家を批判するメタファーでしょうか。

「朽ちた花の命」は燃えていく花の様子のことだと思います。

小さなプライド

割れそうな風船で夢を満たし
子どもを誘う悪い道化師
祈るふりした偽善の賢者
犠牲をともなって守るプライド

出典: 虹/作詞:田邊駿一 作曲:田邊駿一

小さな子どもが喜びそうな風船で気を引く「悪い道化師」。一見すると夢があるように見えますが、それはちょっとしたことですぐに壊れてしまいます。

それでは、一瞬の夢を見ただけで、本当に夢を叶えることはできませんよね。

また、平和や幸せを「祈るふり」をする偽物の賢者も批判しています。

彼らは、誰かのために祈っているのではありません。その人たちを犠牲にして、自分の小さな「プライド」を守っているだけなのです。

戦争も一部の人のプライド・エゴ・利益のために起こると指摘しているのだと思います。

平和への願いが虹を渡る

咲いて
願いが虹を渡って
「争い」が間違いを知る日まで
咲いて
別れを言えず消えてった光から
逃げないで

出典: 虹/作詞:田邊駿一 作曲:田邊駿一

たとえ花が朽ちても、種があればまた花は咲くことができます。希望もまたその種のようなものかもしれません。

平和への願いが虹を渡り、正しい戦争などないと「争いが間違いを知る日」が来ることを望んでいます。

戦争の犠牲になった方の命の「光」。その多くは大切な人に別れも言えなかったことでしょう。

そのような現実があったということから、「逃げないで」向き合ってほしいと願っているのです。

希望に似た色の空

What is the point of doing that?
They have long ago forgotten
We’re still waiting for pluck to bring
Staff of life is gonna sparkle in the sun
wow wow wow
希望に似た色の空見上げて
少年が嬉しそうに爪弾くギター

出典: 虹/作詞:田邊駿一 作曲:田邊駿一

和訳

それは何をしているのですか?

彼らはずっと前に忘れてしまった

私たちは持ってくる勇気を待っています

命の糧は太陽の下で輝くでしょう

 

たとえ多くの命が失われても、その命は紡がれていきます。何よりも、未来に希望を持つことが大切です。

そして、起こったできごとを忘れずにしっかりと向き合って勇気を持てば、平和はきっと実現すると思います。

それによって、「絶望に似た色の街」にも希望に似た鮮やかな空が広がるでしょう。

全国ツアーも開催決定

【虹/BLUE ENCOUNT】今この時代だからこそ聴きたい、平和がテーマの曲!様々な想いが…?!の画像

今回は、BLUE ENCOUNTの平和をテーマした曲『虹』について紹介しました。

平和や戦争についてとても考えさせられる歌詞です。『虹』は、何度も繰り返し聴くべき名曲ではないでしょうか。

BLUE ENCOUNTは最新アルバム『VECTOR』を引っ提げた全国ツアーBLUE ENCOUNT TOUR 2018 Choice Your 「→」』の開催を発表しています。

『虹』をライブで聴きたいという方は、ぜひ足を運んでみてください。

全国ツアーの日時・会場などの詳細は下記の公式サイトからご確認いただけます。

BLUE ENCOUNT Official Site

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