君なんだよの魅力に迫る
今回はwacciの楽曲「君なんだよ」をご紹介していきます。
男女の恋愛をテーマに、2人の関係性について等身大に歌った作品です。
本記事では中でも歌詞に注目し、登場人物の動きや心情を解説しています。
またYouTubeのwacci公式チャンネルでは、本曲のトレーラーが公開中。
1番を解説
スロースターター
slowly slowly 遠回りしよう 君との帰り道
good day good bye 出会ってからのこと ここから先のこと
出典: 君なんだよ/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平
冒頭の歌詞は上記の通り。ここで注目したいのは「遠回り」という表現です。
1行目だけを見ると、お出かけ後の帰路について述べた表現だと推測できます。
好きなと人の帰り道は寂しく、できるだけ長く一緒にいたい…。
そんな思いから、できるだけゆっくりと帰っているのではないかと考えることができます。
またこの表現を別の角度から解釈するといかがでしょうか。
別の解釈とは2人の出会いにリンクした描写ではないかということ。
両思いだということに気が付き、付き合うまでの間に時間がかかった様子が表現されていると考えられます。
本作に登場する2人の恋愛は、一筋縄ではいかないものだったといえるでしょう。
2人の関係
綺麗な空 綺麗だって 2人 口を揃えた あの日々も
いつだってそう 君のそばで 世界は色を取り戻していった
出典: 君なんだよ/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平
1行目の表現から考え方が似ている2人であることが分かります。
同じ景色を見たからといって、必ずしも全員が同じ感情になるとは限りません。
しかし作中では2人が持つ感想は同じ。微笑み合っている情景が浮かびます。
ここではとても仲睦まじい様子が分かり、視聴者の共感を誘う表現です。
また2行目では、お互いを思う気持ちが表れている描写が登場。
失敗が続き不安な夜が訪れたとしても、相手の存在が助けになっていることが分かります。
状況を想像してみよう
大切だって思った そばにいたいと思った
このまま今を切り取って 時を止めたくて
なんて言葉にしたら きっと困った顔するかな
出典: 君なんだよ/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平
1行目には相手に対する感情が表現されています。
しかしどのタイミングでこの感情になったのかは描かれていません。
そのため具体的な場面については、視聴者の想像に委ねられています。
皆さんはこの歌詞を聴いてどのようなシーンを思い浮かべるでしょうか。
自宅で一緒に食べたお昼ご飯。同じベッドを2人で分け合い眠る夜…。
何か指定があるわけではありませんが、いずれも何ともない日常の1ページです。
これらの表現こそがwacciの魅力の秘訣といえるでしょう。
日常
こうして君と二人で 笑っていたいと思った
誰もが限られた時の中で探してる
ずっと忘れないでいたい瞬間 それは今なんだよ
出典: 君なんだよ/作詞:橋口洋平 作曲:橋口洋平
ここでは付き合う前の2人であると仮定し、上記の歌詞を考察してみましょう。
すると1行目は告白の言葉と捉えることができます。
無事に付き合うことが決まり、日が経つにつれ徐々に相手に対する感情を吐露する主人公。
過去にあった出来事を思い出し2人で語り合う、という1シーンです。
ここで語られているのは、付き合ってからも思い出す2人にとって思い出のエピソード。
こちらの歌詞では前述したような、何気ない日常が大切であることを伝えています。