「なんでもないや」、その言葉の裏側に隠されている意味とは…?

深い意味が隠されているかも

話題の映画「君の名は。」主題歌の一曲!「なんでもないや」の歌詞の意味を解析!の画像

もちろん同日2016年8月24日にリリースされたアルバム「君の名は。」にも収録されている「なんでもないや」。

なんとアルバムには「movie edit.」と「movie ver」、二つのパターンを聴くことができます!

映画「君の名は。」の内容からは主人公の二人のことを歌詞に描いているようにも思えますが、そこにはRADWIMPSならではの、もっと深い意味が隠されているのではないでしょうか。

寂しげな歌詞

歌詞解釈

話題の映画「君の名は。」主題歌の一曲!「なんでもないや」の歌詞の意味を解析!の画像

もう少しだけでいい あと少しだけでいい もう少しだけでいいから
もう少しだけでいい あと少しだけでいい
もう少しだけ くっついていようか

もう少しだけでいい あと少しだけでいいから もう少しだけでいいから
もう少しだけくっついていようよ

出典: なんでもないや/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

何回も同じ言葉が繰り返されているのは、それだけ思いが強く感じ取られますよね。

「もう少しだけ」の時間を、強く強く願うのです。

関係性は掴みきれませんが、主人公が誰かと一緒に居たい、という気持ちから「くっついていようか」と提案して「くっついていようよ」と声を掛けます。

サビの歌詞

話題の映画「君の名は。」主題歌の一曲!「なんでもないや」の歌詞の意味を解析!の画像

僕らタイムフライヤー 時を駆け上がるクライマー
時のかくれんぼ はぐれっこはもういやなんだ

離したりしないよ 二度と離しはしないよ
やっとこの手が 君に追いついたんだよ

出典: なんでもないや/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

「タイム(=時間)フライヤー(=Fly+er:飛ぶ人)」、「クライマー(=Climber:登る人)」と立て続く言葉が印象的ですね。

時間を飛んで、駆け上がる…一定に過ぎてゆく時間を飛び越して、駆け上がっていく、勢いのようなものが見えてきますね。

そして、過ぎていく「時」に自分が置いて行かれるのは嫌だというのです。

ここで「君」が登場してきました。「追いついた」ということは、主人公よりも先の方に居たのでしょうか。

君は派手なクライヤー その涙 止めてみたいな
だけど 君は拒んだ 零れるままの涙を見てわかった

嬉しくて泣くのは 悲しくて笑うのは
君の心が 君を追い越したんだよ

出典: なんでもないや/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

「クライヤー(=cry+er:泣く人)」という言葉も出てきました。

涙は嬉しくても流れるものですよね。

悲しい時に笑うというのは、強がったり誤魔化したりもするのでしょうか。

自分の理想の姿を手に入れた時、そして何かを超越できた時に心がスッキリとすることもあります。

二人の間 通り過ぎた風は どこから寂しさを運んできたの
泣いたりしたそのあとの空は やけに透き通っていたりしたんだ

いつもは尖ってた父の言葉が 今日は暖かく感じました
優しさも笑顔も夢の語り方も 知らなくて全部 君を真似たよ

出典: なんでもないや/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

この「二人」の間柄が近づくまでには少し時間が掛かったのかもしれません。

「寂しさ」は何か原因があって起こるのか、それとも自然のことなのか…。

泣いた後に心が晴れて、空を見上げると穏やかに透き通った気分になれたのですね。

言葉遣いが変わり、どこか改まって尊敬を表現するようにも読み取られます。

父親の背中を見て、真似ることで、いろいろなことを覚えていったのでしょうか。

もう少しだけでいい あと少しだけでいい もう少しだけでいいから
もう少しだけでいい あと少しだけでいい
もう少しだけ くっついていようか

僕らタイムフライヤー 時を駆け上がるクライマー
時のかくれんぼ はぐれっこはもういやなんだ

嬉しくて泣くのは 悲しくて笑うのは
君の心が 君を追い越したんだよ

出典: なんでもないや/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

冒頭にも出てきた部分の繰り返しです。

一緒に居たいという思い・・・先ほどもありましたね。

シンプルな表現の方が、気持ちがよく伝わることもあります。

さらに、「時」を過ごして成長していく心の成長も垣間見られます。

星にまで願って 手に入れたオモチャも 部屋の隅っこに今 転がってる
叶えたい夢も 今日で100個できたよ たった一つといつか 交換こしよう

いつもは喋らないあの子に今日は 放課後「また明日」と声をかけた
慣れないこともたまにならいいね 特にあなたが 隣にいたら

出典: なんでもないや/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎