個性と個性の融合ソング『生きろ。』
個性と個性のぶつかり合い、あるいは融合。
「水曜日のカンパネラ」という唯一無二のバンドと「yahyel」という類まれなる独自性を持つバンドがコラボしました!
それが今回ご紹介する『生きろ。』です。
どちらのバンドのファンも「待ってました!」と諸手を挙げて喜んだのではないでしょうか。
サブタイトルとの関係は?

『生きろ。』というタイトルですが、MVには「SURVIVE TOKYO」の文字が刻まれています。
何事もなく生きていけと歌うのであれば「survive」という単語を用いないはずです。
survive、つまり生存。『生きろ。』=「生き残れ!」と置き換えられるのでしょう。
そして「TOKYO」という具体的な都市名も冠されていますね。
東京で生き残れ!とはどういう意味なのでしょうか。
歌詞を読み解きながら『生きろ。』そして「SURVIVE TOKYO」の意味を探ります。
見えない訓練
ある意味「冷めている」ように見える都会の人々。
人間がそもそも持って生まれた罪の意識と、当人の努力によって生み出されたもののようです。
罪の意識を払拭するために
We are born with it
Full of guilt to be intuitive
出典: 生きろ。/作詞:池貝峻,コムアイ作曲:池貝峻,篠田ミル,杉本亘,コムアイ
【和訳】
私たちは直感的であることへの罪悪感にまみれて生まれ落ちる
【考察】
直感的、とは何を指すのでしょうか。
直感は第六感に近いような印象ですが、実は両者には違いがあります。
第六感は、心や体のどこかが根拠もなく何かを感じてしまうこと。
一方、直感はある程度の経験や知識を持っている場合に生じる感覚です。
直感的であることは、悪いこととは思えません。むしろ頼れる存在のように感じませんか?
しかしそれを罪だと感じながら生まれるというのです。
罪悪感があるのなら、成長してからは直感を表に出さないように努めるでしょう。
もしくは直感を無視する能力を養いながら成長するのかもしれません。
幽霊を見てもパニックにならない?!
I don’t even feel anything about
Passing by the ghost with red eyes
The red eyes
出典: 生きろ。/作詞:池貝峻,コムアイ作曲:池貝峻,篠田ミル,杉本亘,コムアイ
【和訳】
赤い目を持つ幽霊が通り過ぎても、私は何かを感じることすらない
赤い目を
【考察】
幽霊が見えただけでも大騒ぎですが、真っ赤な目をしているなんて不気味で仕方ありません。
気づいてしまったらひとりで大パニックに陥るはずです。
この歌詞の「私」は、幽霊が通り過ぎても気づきません。
見て見ぬふりをするわけではないですし、もちろんパニックにもなりません。
私たちは成長の過程で自身の直感を無意識に無視する術を覚えた、ということなのでしょう。
罪の意識を払拭するために、直感を排除して生きているのです。
最後に「赤い目」と繰り返していますね。
幽霊がもともと持っている瞳の色なのでしょうか。それとも何かが映って赤色を呈しているのでしょうか。
片づくまでの暇つぶし
人身事故による運転見合わせで頭を抱える人々は、何に頭を抱えているのでしょうか。
商談に間に合わない?テストに間に合わない?
「人が死んだこと」に頭を抱える人は、いるのでしょうか。