グッドモーニングアメリカ「拝啓、ツラツストラ」はニーチェも参考にした！？歌詞を解釈！コード譜あり

アップテンポの楽曲にのせて人生を前進させる決意が歌われる曲。サビが耳に残ります。

勢いのある楽曲なのでドラゴンボールにピッタリですね。

このタイトル「拝啓、ツラツストラ」ですが、哲学者「ニーチェ」の作品「ツァラトゥストラはこう語った」をモチーフにしています。

ニーチェはドイツの哲学者で「ツァラトゥストラはこう語った」では「神は死んだ」「超人」「永劫回帰」の思想が語られています。

それでは「拝啓、ツラツストラ」の世界を見ていきましょう。

目標を達成すると喜びが溢れます。今までの苦労が報われる瞬間です。頑張った自分を労いたくなりますよね。

でも、待ってください。

一つの目標を達成したら、次はどうしますか？

そうなんです。次の目標が現れます。次の目標を目指す、目指さないのは個人の自由ですが目標は永遠に立ちはだかり続けます。

これをループと歌っていますね。

ミスチルも「山」という喩えをつかって同じようなことを歌っています。

無理に目標を目指さなくてもいいのですが、それだと人生に張り合いがないのも事実。

「苦しんでも上を目指すか？」という判断を突きつけられる歌です。

さすがドラゴンボールのエンディングに抜擢されただけのことはある力強い歌詞です。

「グミ」という表現が秀逸です。「苦しみ」=「グミ」。

「グミ」って不思議な食感ですよね。硬いのか？柔らかいのか？歯ごたえがあるようで、でもグニャグニャしています。

苦しみも「グミ」ように、不快でもないけど快感でもないような不思議な立ち位置にすれば苦しみが苦しみでなくなるような感じがします。

その「苦しみのグミ」を、口の中で弄んでいるうちにいつの間にか食べてしまう。

「グミを飲み込む」＝「苦しみを超える」ということ。

こんな風に苦しみを感じることができたら、同じ苦しみでも楽でしょうね。

とてもユニークな発想の歌詞です。

キャッチャーなサビです。

この「拝啓、ツラツストラ」という言葉ですがどんな意味が込められているのでしょうか。

ニーチェの作品を参考にしたタイトルですから、何かしらニーチェに関連していると考えるのが自然です。

ニーチェの思想としては「神は死んだ」「超人」「永劫回帰」が有名ですが、その思想はとても難しくて簡単には理解できません。

もしかしたら、単なる音として「拝啓、ツラツストラ」という言葉を選んだのも知れません。

「拝啓、ツラツストラ」ってタイトルとしてもインパクトがありますし、「ツラツストラ」って歌うと音的に気持ちいいと思います。

ニーチェはそれまでの哲学者の思想を超えて、さらに思索を深めた哲学者なので、その「超える」というイメージでニーチェを参考にしたのかも。

いくら考えてもわからないので、最後は作詞者にタイトルの秘密を聞くしかありませんね（笑）。

かなり厳しい歌詞ですね。スパルタです！

「一度逃げてしまったらそこから抜け出せなくなるのでダメ！！」と激しい勢いで歌っています。

もう少し、ゆるくてもいいのでは？と思ってしまいました……。

歌詞としてはこうやって言い切るほうがかっこいいですから、仕方ありません。

ドラゴンボールのエンディングテーマですから、「逃げていい！！」なんて歌えるわけがありませんからね（笑）。

でも、現実的には「逃げながら、再び立ち向かっていけばいいのかな？」なんて甘い考えで自分を慰めます（笑）。

「何度生まれ変わっても自分を誇れるような人」って素晴らしいですが、ハードルが異常に高いです（笑）。

凡人はヤムチャレベルで満足しましょう。悟空にはなれませんからね。