ギタリスト 布袋寅泰
次に発表するのは?
GUITARHYTHMって?
GUITARHYTHMは、1988年にリリースされたアルバムタイトルです。
以降Ⅱ、Ⅲ…と、それぞれ明確なコンセプトのもとで製作され続けてきました。
今回発表された「GUITARHYTHM Ⅵ」は、前作から10年ぶりの作品。
昔からのファンはすでに期待を高めていることでしょう。
あの人気者とコラボ!
今回ご紹介する『Give It To The Universe』はアルバム収録曲です。
この楽曲には大人気ロックバンドが参加しているということで、すでに話題を呼んでいます。
その大人気ロックバンドとは、5人組のオオカミ集団MAN WITH A MISSIONです。
今回はティザー映像で聴きとれた歌詞を、じっくり深読みしていきます。
あくまでも筆者の聴きとった歌詞ですので、正確性に欠ける可能性があることをご了承ください。
夢と引き換えに得たもの
勝手気ままに 夢描いて
すべて手に入れた時は
大切なものを 無くしてた
出典: Give It To The Universe/作詞:不明 作曲:不明
ここは布袋寅泰さんが歌っているパートです。
自分の思い描いた夢を追いかけすぎたばかりに、それ以外のものを失ってしまった。
そんな虚無感が表れています。
あなたも経験があるでしょうか。
どうしても成し遂げたい。どうしても掴み取りたい。
人はそんな夢を抱くと、周りが見えなくなるほどに没頭してしまうものです。
夢というよりは野望や野心という言葉が近いかもしれませんね。
そんな風に、メラメラと自分の内側で燃えたぎる熱い気持ちは、時に人の心を縛り付けます。
そうやって野望だけを追い続けた結果、見事にそれを掴み取り、叶えることができました。
しかしようやく我に返って気がつくのです。
そうして脇目も振らずに集中していた間に、様々なものを失ってきたのだと。
失ったものとは
それは仲良くしてくれる大切な仲間かもしれませんし、いつでも支えてくれる家族かもしれません。
自分を慕ってくれる後輩かもしれませんし、時に厳しく時に優しく見守ってくれる上司かもしれません。
加えてこれは、人に限った話ではありません。
実は自分自身の心も…。
「燃え尽き症候群」なんて言葉もあります。
必死に追い続けた夢をようやく手にして達成感に包まれていたのも束の間。
そこから先のことは何も思いつきません。
これまではその夢が自分を動かして、頑張らせてきた。けれどこれからは何を生き甲斐にしたらいいのか。
そんな風に何かに熱中する気持ち、夢を追いかける根気強さ、前を向き続けるポジティブさ…
夢があったことで溢れ出ていた様々な感情は、その達成とともに枯れ果ててしまったのかもしれません。
しかしこうして何もかも失ったのは、「ただ夢を描いたから」ではないのです。
なぜ全て失ったのか
その夢…つまりその野望や野心が、自分の欲望だけに基づいた身勝手なものだったからです。
自分の欲望だけを追いかけて、自分の好きなように行動し続けて…
そんなわがままを押し通したからこその結果として、全てを失ったのでしょう。