宇多田ヒカルの衝撃的なデビュー
子供の頃をアメリカで過ごした宇多田ヒカルの感性は、日本の女性シンガーとは確実に違うものであり、「Automatic」でメジャーデビューした当時、年齢が15歳だったこともたいへん衝撃的でした
まだまだ幼い少女でしたが、BlackMusicを彷彿とさせる歌い方と、心が震えるほどの完成度の高さに、聴く人はみんな驚かずにはいられませんでした。
ファーストアルバムの売上は700万枚越え!
宇多田ヒカルのファーストアルバムの売り上げ枚数は765万枚と言われ、その後も数々のヒットを連発しています。若くして音楽業界の大ヒットメーカーに君臨したのでした。
彼女のアルバムを買った人達は、かすれた声でしっとりと歌い上げるラブソングに、溢れんばかりの切なさを感じたに違いありません。おそらく、自分の想い出と重ね合わせて涙した人もいるでしょう。
当時の彼女は、まだ大人になりきれていないはずなのに、まるで男女の恋愛を知り尽くしているかの様な歌いっぷり。あの歌い方や表情はまったくもって秀逸です。
切ない歌のオーソリティ
宇多田ヒカルの作る新しいサウンドが、日本の音楽業界で話題になったのは言うまでもありません。ちょっとかわいたハスキーボイスが魅力で、たちまち人気に火が付き、たいへん注目の的となりました。
彼女の、失恋や片思いの気持ちを歌ったスローバラードは、誰の心の中にもある昔の恋の感情を蘇らせてくれます。切なさを歌わせたら、おそらく宇多田ヒカルの右に出るアーティストはいないでしょう。
音楽一家に生まれて…
宇多田ヒカルの父親は音楽プロデューサーの宇多田 照實、そして母親が、演歌歌手として一世を風靡した藤圭子であることは、有名過ぎる話です。
父親の仕事場について行っては、レコーディングスタジオを遊び場に、音というオモチャと戯れながら1日を過ごすという環境が、今の宇多田ヒカルを作り上げたのですね。
この様な音楽一家で生まれ育ち、特別に意識することもなく、アーティストとして類委稀なる感性を着実に自分のものにしていたんです。
等身大の自分を魅せた「Goodbye Happiness」のPV
「Goodbye Happiness」のPVは、でデビューした頃の初心に戻るではありませんが、部屋の中に置かれたソファの前で、身体を揺らしながらひとりカメラに向かって歌うという、「Automatic」と重なるシーンをしれっと収めています。
「Automatic」のPVと比べてみると、衝撃的デビューから現在に至るまでの彼女の変化にも気づくことができ、とても面白く興味深い趣向だと思います。
気になるチャートは…
「Goodbye Happiness」は大衆的にも成功を収めた。Billboard JAPAN Hot100をはじめとするビルボードの全てのシングルチャートで1位を獲得したほか、日本レコード協会によるダウンロードチャートRIAJ有料音楽配信チャートでも最高位8位を記録した。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Goodbye_Happiness
「Goodbye Happiness」は、日本国内の数々の音楽チャートで1位に輝き、洗練された作品として高い評価を得ました。
また、彼女の部屋を想定したセットを背景に、パペットたちと戯れたり、行進したり踊ったりするPVも、たいへん話題になりました。