僕らにしか感じない青さ
焦がした青が、青が
誰を染めることも無くとも
捨てられやしない
僕にはできない
心なんて自分勝手だ
飛ばした色は今も
僕らの胸の中で燃えてる
そんな唄を歌うよ
出典: 青/作詞:wowaka 作曲:wowaka
未来色に包まれた炎で彼らの青が燃やされたら、青ではなくなるでしょう。
しかし彼らは、心の奥底を染める青が例え真っ黒になってしまっても「これは青なんだ」と悲痛な声で叫ぶのです。
大人になればきっと叶わない心からの恋愛を経験してしまったがゆえの苦しみだといえます。
一歩踏み出さなければいけないことは理解していますし、新しい日々を迎えてはいるのでしょう。
光に満ちた毎日の中で、2人は楽しそうなフリ、幸せそうなフリをして過ごします。
彼らの青色は常にその光に晒され、焼かれ、青とは程遠い色になっているのではないでしょうか。
しかしどんなに色や形が変わっても、それが2人の「青」だという事実は変わりません。
彼らはこれからもずっと初恋を引きずって、素直でいられた青い時間に恋をして生きていくのでしょう。
冷え冷えとして熱い恋を歌った『青』
この曲で2人が持つ「青」は青春の色であり、青春の裏側に生じた影の色でもあります。
そしてもうひとつ、炎の青なのかもしれません。
外炎は炎の中で最も温度が高いといわれています。
つまり、2人の恋は「青」が持つ冷たさに反して猛烈な熱を持って燃えて、燃え尽きたということではないでしょうか。
聴く度に違った「青」が次々に浮かぶ、ヒトリエの『青』でした。
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