歴史アリ過ぎの楽曲、そんなに前だったの?
12月の雨。独身時代のユーミン、荒井由実さん作詞作曲で1974年10月にリリースされました。立冬を過ぎると、ふと浮かんで頭の中でヘビロテする歌ですが、そこまで前だったことが驚きです。
オリジナルは8分音符で弾むピアノのイントロで始まり、気が付けば歌の世界に誘い込まれています。
今回カバーをしたのはchayさん。少し舌足らずだけど、言葉をしっかり伝える歌唱力で、新しい12月の雨を作りました。
ゆっくり寝ていたい、特に冬は許してほしい?!
冬の朝に布団から出るのがツライ、もちろん私もその一人。でもそれをオシャレに軽やかに歌にしたのが、12月の雨。ユーミンマジックにかかった冬の朝は、こんな風に始まります。
雨音に気づいて 遅く起きた朝は
まだベッドの中で 半分眠りたい
出典: https://twitter.com/yuming1126/status/939501215791984641
お休みの日くらいは朝寝坊を許してほしい。いつもなら目覚まし時計で起きるけれど、雨の降る音で起きた休日。二度寝が許されるのもOFFの朝の特権です。
でも頑張って布団を抜け出したら、暖房のスイッチをONにしましょう。
冬の朝が水彩画のように描かれました
ストーブをつけたら くもったガラス窓
手のひらでこすると ぼんやり冬景色
出典: https://twitter.com/intent/retweet?tweet_id=939468215125602304
窓についた水滴やガラス越しの景色が思い浮かぶ詞が描き出されました。さすが美術系大学を卒業したユーミンさん。当初の専攻は日本画ですから、当たり前の描写が当たり前には終わりません。
透明な水彩絵の具で描かれたような冬の朝。歌詞の主人公はストーブのスイッチをONにして1日をスタートさせました。気温差でくもったガラス窓を手でこすります。
ガラスの冷たさも、手が濡れてしまうことも分かっています。 少し子供じみた行為が、独りでスタートした12月の朝を柔らかく切り取っています。
雨でスタートした12月の休日、どんな1日になるのでしょうか?
ホントなら独りで過ごすはずじゃなかったのに
手のひらでくもりを落としても、外の景色は滲んで見えます。決して涙で滲んでいるわけではありません。
貴重な12月のOFFを独りで過ごすことは決まりだけれど、泣くようなことじゃないよね…と自分に言い聞かせています。
冬景色の中にあなたの姿を見つけられない…
今にもあなたが 白い息をはき
通りをわたって この部屋に来る気がして
出典: https://twitter.com/yuming1126/status/939501215791984641
休みの朝どんなに寒くてもこの部屋に来てくれたあなたが、ここを訪ねて来ることはもうありません。背中を少し丸くして歩く姿を、窓から見るのが当たり前と思っていたのに。
休日には必ず姿が見えると思っていたのに…
クリぼっちは阻止したい?!
タイトルに12月というワードがつけば自然とつながるのはクリスマスですね。荒井由実時代を代表するクリスマスソングは「恋人がサンタクロース」
クリスマスをズバリと題材にした曲は、6年後の1980年にリリースされます。 12月の雨の「クリスマス」というワードは、はしゃいだクリスマスにはなっていません。
6年後を予感させる使い方を密かに匂わせていますけどね。クリスマスは大切な人と過ごしたい日であることは、間違いないようです。