物憂げな雰囲気からの始まり

「奇跡を望むなら…」のMVは男性が落ち込む姿で部屋を歩く姿から始まります。

水槽にいるカメはトボトボと歩いてくる男性を心配そうに見つめます。

カーテンの向こうは明るいけど、室内は暗い。

電気もつけずに男性が力なく部屋を座ります。

彼に何か落ち込む出来事が起こったのでしょう。

見つめる左手には

結婚指輪は幸せの象徴といえるのに、愁いを秘めた瞳で左手薬指指輪を見つめています。

外の明るさと室内の暗さの対比から、男性の心が沈んでいることが伝わってくると思いませんか。

そして、見つめる瞳の表情から指輪にはツライ何かを思い出すできごとがあったことがわかります。

繊細な気持ちを表すようなピアノの旋律

儚げで少しの寂しさを含むようなピアノの音から曲が始まります。

男性の心の中とマッチするような音。

美しすぎる旋律は男性が感じているであろう寂しさを深く感じさせるものです。

そして、結婚指輪をすることになったきっかけを振り返るようにMVが始まります。

病室から

病室のベッドには、女性がいます。

花束を持って少し照れた笑顔で入ってくる男性。

ベッドにいる女性も嬉しそうみえます。

花束を渡すということは、彼にとって女性が大切な存在であるといえませんか?

そして、男性はそれを示すかのように本当に楽しそうに話をします。

入院する彼女を楽しませたいと思う気持ちもあるのでしょう。

明るく接しています。

治療の機械がつながっている状態でもないので、深刻な病状な雰囲気には感じません。

そんな中、ふいに彼はプロポーズします。

プロポーズを断る彼女

彼女はとびっきりの笑顔でプロポーズを断ります。

まるでふざけているかのような笑顔なのです。

その笑顔の中には彼女の強い意志さえ感じられます。

思っているより、病は深刻な状態なのでしょう。

自分の命はそう長くないと感じているからこそ、断るという決断を選びました。

自分の命、彼の未来

彼は、彼女の命が長くないことをしっていても、それでも一緒にいるという決意を伝えたかったのです。

プロポーズは、彼から彼女への強い想いの表れ。

彼女も本当はものすごく嬉しいはずです。

でも、彼女自身が自分の未来はそう長くないと知っています。

だから、プロポーズを断るのは彼女から彼への思いやりといえるのです。

病気闘い心細いはずの彼女。

彼のまっすぐな想いは、彼女の今とこれからの支えになります。

結婚を考えるほどに想われているのは嬉しい、でも残してしまうことを思うと彼の未来が心配でもあるのでしょう。

嬉しい気持ちと不安・心配する気持ちを感じとれますね。

どうしようもない孤独感

君が教えてくれた
『ひとりじゃない』そう言ってくれたね

出典: 奇跡を望むなら…/作詞:E-3 作曲:E-3

病室で病気と向き合っているときは、ものすごく心細いはず。

そんな中で病気と一緒に向き合ってくれる存在が彼といえるでしょう。

全てを受け入れてくれる約束のようなプロポーズの言葉はどれだけ心強いことか。

闘病中のどうしようもない孤独感をから救い出してくれるようなエピソードといえます。

彼のプロポーズは、彼女に"ひとりじゃない"という気持ちにさせました。

彼の気持ち

なぜ断るのか?

彼には彼女がプロポーズの断る理由をわかりたくもありません。

断るということは、彼女自身が未来を短いと感じていることを実感してしまう。

だから、どうしようもない気持ちになり、激しい感情をおさえるため病室を出ていったのでしょう。

この行動は彼女への想いが強いからといえます。

大切な彼女のことを真剣に考えてからのプロポーズ。

彼は、彼女に生きる希望意思をもってほしかったのでしょう。

そして、先がどうなろうと彼女と生きているが欲しかったのかもしれません。