自分の存在は自分を積み重ねるだけで作られるものではありません。
誰かと触れ合ったり、力をもらったり、自分の中には誰かからもらった言葉や力があります。
そうやって積み重なって自分が構成されていくのです。
君と過ごして沢山の力をもらいました。
そしていつの間にか自分のことよりも君のことを尊重する自分も出てきて、自分が君で埋めつくされていることに気づきます。
簡単な言葉で表すなら、”好き”で終わってしまいます。
ですが、それを他の言葉で伝えようとする、巧みさ、ズルさ、上手さからいしわたり淳治さん要素を感じました。
優しく君が笑うだけでなぜか涙も心の傷も
何もかも全て浄化されていく
どんな薬より僕には確かな効果があるんだ
透明な気持ちで君の目を見つめてた
出典: JOKER/作詞:山本彩,いしわたり淳治 作曲:山本彩
Bメロで”君で出来ていたんだ”という比喩のような言葉が使われていましたが、100%が比喩という訳ではないかもしれません。
”好き”という気持ちを伝えるためにその言葉を使ったように思っていましたが、君の心情に自分の心情も連動しているのです。
君が笑うと自分の心も癒されます。歌詞には書かれていませんが、きっと君が辛い気持ちになると自分も辛くなるはずです。
そして「JOKER」というタイトルを思わせるように、”浄化”という歌詞が出てきます。
これまで「JOKER」に何の意味があるのか全く分かりませんでしたが、浄化という言葉に結びつきます。
ボヤけていたものがハッキリしてきたところで、次に”透明”という歌詞が出てきます。
このような構成から、恋に一喜一憂しているような感覚を表現しているように思えました。
ジョーカーとは?
トランプにおけるジョーカーは様々な役割があります。
ババ抜きだとジョーカーを最後まで持っている人が負けます。大富豪ではジョーカーはどのカードよりも強いカードになります。
トランプに使われるジョーカーは意味が違えど、影響を及ぼすカードに間違いありません。
この歌に出てくるジョーカーは君のことでしょう。
君が笑うだけで良かったり、君が何にも勝る薬になるような特別な存在です。
直接トランプが歌詞には出てきませんが、覚えやすいとても良いタイトルだと思います。
終わりに
山本彩さんの2ndアルバム「identity」から「JOKER」を紹介させて頂きました。
いしわたり淳治さんも作詞に参加されたということで、作詞の技術的に光るものが多く見受けられました。
「identity」は前作のアルバムにも増して豪華なアルバムで、山本彩さんのマルチな活動、活躍があってこそのアルバムだと思います。
「JOKER」のみならず「Wings」「愛せよ」「喝采」など、新しい一面を見ることができる楽曲が詰まっているので、こちらもお聴き頂ければと思います。
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