YUI【Rain】歌詞を解説！クリスマスイヴに何かを期待しちゃう女心に涙…雨が粉雪に変わるといいね…

粉雪が舞う中、恋人と一緒にイルミネーションを眺めながら過ごすクリスマスイヴ。

とてもロマンチックで絵に描いたような幸せですね。

YUIの楽曲「Rain」もクリスマスイヴをテーマにした楽曲です。

ところが「Rain」の主人公は、雨の中ずぶ濡れになりながら、一人で国道沿いを歩いています。

衝撃的なシチュエーション。

この楽曲を制作するにあたってYUIは「クリスマスソング」というテーマのみ先に決めていたとのこと。

彼女なりの「クリスマスソング」が出来上がった時、自然とこのような内容になっていたそうなのです。

失恋したときには特に胸に響く1曲ですよ。

YouTubeには「Rain」のshort verのMVが公開されています。

タイトルに相応しい土砂降りの演出。

そしてその中で、切ない表情でYUIは歌い上げるのです。

雨に濡れながらも鋭い眼差しをしていますね。

MVは2つの場面で構成されています。

今ご紹介した演奏シーンと、歌詞の中の主人公をYUIが演じているシーン。

この後者のシーンにおけるYUIが本当に美しくて、思わず見とれてしまいます…。

この「美しさ」には「クリスマスデートのために入念にメイクをした」ということが読み取れますね。

チラリと光るピアスが上品で素敵。

服装も「綺麗」と思ってほしいがために選んだような印象を受けます。

しかし、待ち合わせ場所に相手は来ない…。

そのうち降り出した雨にYUIは走りだします。

そして、やっと見つけた屋根の下で雨宿りをしながら、幸せそうな恋人たちを見つめているのです。

美しい横顔で見つめる目は悲しみの色に染まっていますね。

楽曲の世界感が伝わる名演技です。

意中の男性とデートの約束をしているクリスマスイヴの夜。

心の片隅にわだかまりがあるようです。

でも、それを直視することを恐れているのも読み取れますね。

MVの内容から察するに、待ち合わせ場所に相手の男性が来ないのでしょうか？

鏡を映る姿を見ると、そこにはデートのために頑張ってオシャレをした自分がいる。

「自分の持つ恋心」を再確認しながら、実際この恋は報われるのか自問自答しているようです。

鏡に映る自分は、綺麗な洋服に身を包みつつも、決して幸せそうな表情をしていない。

こうして「心の中は不安でいっぱい」という現実を直視しました。

「相手にすっぽかされた」と理解しながらも「何か理由があるんじゃないか」と期待してしまう。

不安と期待が入り混じった不安定な精神状態が読み取れますね。

そして降り出した土砂降りの雨。

避けるためにタクシーを探すも、なかなか捕まらず、どんどんとびしょ濡れになっていく一方です。

クリスマスの時期の雨は相当冷たいはず。

身心ともに冷え、みるみる「期待」が削がれていく様子が描写されていますね。