新潟発!飾らない感情を赤裸々に表現するスリーピースロックバンド!
素朴な歌声とストレートな歌詞、地元の仲間で構成されたメンバー故の一体感、どこか親近感の湧く魅力いっぱいのロックを発信する彼らは、新潟発のスリーピースロックバンド「My Hair is Bad」。
飾らない感情を赤裸々に表現するからこそ、引き込まれる世界観。
20代も後半に差し掛かったばかりの彼らの声は、若い世代の共感を呼び、独自の魅力で虜にしています。
彼らの音楽はもちろん素晴らしいものですが、それは10代の頃からのツアーサポートなど、下積みがあってこそです。
ライブ中心の活動内容からは、とにかく音楽を演奏することが好きだという、ミュージシャンとしてあるべき姿が伝わってきます。
これは非常にロックバンドらしいのし上がり方だといえます。良い音楽にはバックグラウンドがあるものですね!
元カノに対する思い出を具現化した曲「ドラマみたいだ」
そんな魅力いっぱいのMy Hair is Badですが、今回は1stフルアルバム「narimi」に収録されている1曲、「ドラマみたいだ」を紹介します!
昔の恋人とのほろ苦い思い出を歌った曲の世界観に是非、浸ってみてください!
歌詞の内容的に、ドラマのようなPVが使われそうなイメージがありますが、この曲のPVは全編とおしてバンドの演奏シーンです。
頭の中で自然とドラマが流れるような彼らの表現力を思うと、PVがバンドの演奏シーンのみというのは理にかなっているのではないでしょうか。
気になる歌詞に迫る!
さて、ここから気になる歌詞の内容に迫っていきます。
この曲は前述のとおり、昔の恋人との思い出を歌ったものです。
格好を付けず、飾らない言葉で語られるからこそ、失恋を経験した人は共感できるのではないでしょうか。
また単純にストーリーとしても染みる内容になっています。
心のやりとりの難しさを表現したサビ
誰かに愛されて
誰かを愛している
何かに気付けなくて
何かを傷つけてる
それだけなんだ
出典: ドラマみたいだ/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
一瞬ずれたかと思うような意表をついた入りが印象的な、いきなりサビからの歌いだし。
歌詞も曲アタマからいきなり、一番表現したいであろうことを持ってきています。
恋愛とは時に自分勝手になってしまうものですよね。
自分中心に考えてしまうが故に、相手の出しているサインに気付けなかったり、どうしてもっと思いやれなかったんだろうと、後で後悔するようなこともあります。
心のやりとりはほんとに難しいものですね、でも、だからこそ深く残る思い出になるのではないでしょうか。
家庭を築いていく周りを見て
結婚する気もさらさらないと 言ってたお前もとうとう
式まで挙げちゃうちゃんとした パパになって
だんだん時間が合わなくなって 全然会わなくなって
ババ抜きで言うと 俺だけがババになって残って
出典: ドラマみたいだ/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
韻を踏んだ歌詞と、脱力感のある歌い方がまるで地元の友達と昔話をしているような場面を彷彿とさせます。
周りが結婚したり、子供が出来たりする様子を見て、残っているのは自分だけだと気付かされたことを歌っています。
これは別れた恋人が、結婚したいぐらい好きな相手だったことを匂わせる部分でもありますね。
君の不安も不満も 全部読んだフリする既読スルー
「ちゃんとする」
君はずっとずっと信じてくれたのに
裏切って、会って、ヤって
もう切るとこないから表も切って
でもそれでもなんだか 大丈夫だって思ってた
出典: ドラマみたいだ/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
この部分も韻の踏み方が見事です。ラップの要素を取り入れてるところは、ストレートなギターロックでは独特の表現といえますね。
歌詞の内容を見ると、将来結婚を約束していたのでしょうか?
「ちゃんと結婚できるように頑張るから」と口では言っていても、彼女の優しさに甘えて、時間が掛かっても待ってくれると勝手に思っていた様子が浮かびます。