LEGO BIG MORL【ただそこにある】歌詞の意味を解説！あなたがただそこにいる…それが幸せの形

「あなたと一緒に過ごし、あなたを幸せにするために生きている」

一見愛のこもった素敵な「生きる理由」ですね。

ですが、それを良く思っていないよう。

そもそも生きることに「理由」や「意味」を見出そうとする発想がナンセンスだといっているのです。

愛情や幸せというのは、じんわりと繊細に感じ取るもの。

そこに「理由」や「意味」を見出そうとすると、思い通りにいかない未来も生まれてしまいます。

思い通りにならなかったという感覚は「不安」や「悲しみ」「怒り」の種となるでしょう。

必要以上の期待で、せっかくの愛情や幸せが崩れてしまうことを懸念しているのかもしれません。

「あなた」との微笑ましい日常の一場面が描かれています。

何気ないことも、主人公にとってはかけがえのない瞬間なのでしょう。

そして心の中で何度も巡らせた「生きる理由」を口に出そうか迷っています。

確かMVでは、引き出しの中に指輪を忍ばせるシーンでしたね。

「あなた」にまつわる何かにおいて「生きる理由」を見つけたのだと思います。

プロポーズを考えたとき、深い思考に至ったのでしょう。

なぜ自分は「あなた」を好きなのか？

なぜ自分は「あなた」と結婚したいのか？

たくさん考えたうえでプロポーズに踏み切ったのですね。

誠実さを感じます。

生きているだけで素晴らしい。

そして、目覚めて隣にあなたが居れば幸せ。

そんな究極な思考が綴られています。

主人公の人生において必要なのはこの2つだけなのです。

先ほど主人公が伝えようか迷っていたのは、このことなのかもしれません。

もしプロポーズと一緒に伝えてくれたとしたら…。

女性にとってこの上ない幸せではないでしょうか？

ぜひ言葉にしてほしいですね。

日に日に深まる愛情が歌われています。

とめどなく溢れる愛情に「理由」や「意味」を求めるのは何か違う…。

ただただ自分の気持ちを正直に受け止め、幸せを感じることができればいいのです。

ですが、最後には「あなたのため」という考え方を肯定しています。

なぜでしょうか？

何だか矛盾して見えますね。

ここでは自然と湧き上がる「あなたを幸せにするために生きたい」という感情を肯定しているのかもしれません。

愛情や幸せに後付けで「理由」や「意味」を見出すのは違う。

でも、自然と気が付くようになった「理由」や「意味」は肯定するべき。

そんな考え方の違いがあるのではないでしょうか？

無理に考えるのではなく、湧き上がる感情を自然体で受け止めることを促しています。

生きていると、ついつい自分の命の「価値」を考えてしまう事があります。

自分という存在の正当性。

「無価値」だと見做されることへの恐れ。

間違いではないと必死に言い聞かせようとする。

こうした葛藤を抑え込むために、無理矢理「理由」や「意味」を上塗りしてしまうのではないでしょうか。

ですが、本当はそんなことする必要はありません。

生きていれば自ずと「価値」は見えるようになってきます。

すぐには分からないから、人生というのは面白いです。

また、「理由」や「意味」を上塗りすることで視野は狭くなってしまいます。

本当の幸せを見失うこともあるでしょう。

その時が来るまで、自然体で湧き上がる感情に目を向けることが、大切なのだと思います。