どんと騒げ お前が立役者
踊る阿呆に見る阿呆
感謝感謝で八つ手叩き拍子に乗れ
うんと騒げ そら大地まで震わせろ
どんと騒げ 老いも若いもそいやと

出典: 咲かせや咲かせ/作詞:ryo(supercell) 作曲: ryo(supercell)

何も考えずにお祭り騒ぎしているのが、「阿呆」という言葉から伝わってきます。

いきなり誰かが「おまえが踊れ」と指名して、指名された人がどぎまぎしながらも踊ってみているのでしょうか。

それで場は手拍子してもっと盛り上がる。

踊る動きと手拍子と楽器の音は、空気も地面も揺り動かします。

「これだけじゃ足りない、さあさあもっともっと!」と煽る感じが迫力抜群です。

お年寄りも若い人も、皆はっちゃけて踊って騒いでお酒を飲んで。

そこには春が来てくれるという感謝の思いが込められています。

…こんなに騒いでいたら、皆春が来ることとか忘れていそうですけれど。

ですが、この宴が春への贈り物になることは間違いありません。

春の訪れを祝う歌

「咲かせや咲かせ」は、春がやってくることを祝う曲です。

もうとにかく、春が来る喜びを踊りと宴で表現する歌詞でしたね。

とても陽気ですが、和楽器の音色とEGOISTの歌声で上品さも出ています。

タイトルは春に咲く花と、人々が踊って騒ぐ姿を花にたとえて「咲かす」と表現しているのかもしれません。

春をこんなにお祭り騒ぎで祝うのは、厳しい冬で我慢を強いられた反動でもあるのでしょう。

木々草花や動物たちに囲まれた、美しい風景を待ちきれないという思いもあるように思えます。

かつて人々が感じていた春の姿

考えてみれば、現代に生きる自分たちは春を「咲かせや咲かせ」のように考えているでしょうか。

春は始まりの季節というのは共通しているでしょう。

しかしながら、こんなにもポジティブに春をとらえていないように思えます。

現代社会では、春は何かと忙しい季節です。

就職や進学、入学。

環境ががらりと変わって、命の芽吹きなんて感じている暇がありません。

それどころか、花粉症に悩まされるから春は来ないでほしい…なんていう人もいるでしょう。

しかし農村や、農業が盛んだった頃の村ではこの曲のように春をとらえていたのかもしれません。

そもそも花粉だって、やっと暖かくなった植物たちの喜びの声ではないでしょうか。

人間以外の生き物は春が来ることに喜び、祝っているのです。

「咲かせや咲かせ」はかつて人々が感じていた、春が来る喜びを思い出させてくれる曲でもありますね。

EGOISTの新たな一面が発掘された「咲かせや咲かせ」

EGOIST【咲かせや咲かせ】歌詞の意味を徹底解説!実は祝いの曲?「甲鉄城のカバネリ」映画版主題歌の画像

「咲かせや咲かせ」の歌詞について解説しました。

聴いているとテンションが上がって、踊り出したくなる曲ですね。

これはライブでも盛り上がりそうです!

EGOISTの新たな一面が見られた、記念すべき一曲となるでしょう。

これからの活躍に期待がかかります。

アニメ『甲鉄城のカバネリ』のOPテーマ「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」。美麗なアニメーションで描かれた壮絶な物語と壮大な世界観を叫ぶ、EGOISTの歌詞に迫る!アニメ情報とPVも紹介!

「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」は、「甲鉄城のカバネリ」のアニメシリーズのOP曲。

タイトルが和訳するとそのまま、「甲鉄城のカバネリ」になるのが興味深いですね。

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「甲鉄城のカバネリ」の世界と密接に関わる曲で、アニメを見て初めて理解できる歌詞かもしれません。

アニメと合わせて見たい記事です!

「The Everlasting Guilty Crown」はアニメ「ギルティクラウン」の世界観を見事に表現した楽曲でもあり、曲単体として聴いても、現代社会の人間の姿を切り取るような歌詞であり、トラックもかっこいいですね。今回は歌詞の意味に注目し、その魅力に迫ります。

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