童謡をカバー!
『TRADITIONAL BEST』に収録
EXILEの中でもトップクラスの歌唱力を持つATSUSHIさん。
彼が童謡を歌ったカバーアルバム『TRADITIONAL BEST』が2019年4月30日にリリースされました。
今回はその中から『この道』をご紹介しようと思います。
バラードに定評のあるATSUSHIさんですが、意外にも「変拍子」がある『この道』を歌うのは難しかったのだとか。
昔から親しんできた曲ではありますが、ATSUSHIさんが歌うとまるで新曲のように感じるという声もありました。
曲自体が時代を超えて響く名曲だという理由もありますが、もちろんATSUSHIさんの表現力が優れているということでしょう。
このカバー曲はアルバムに収録されている以外に、実は小説を買う事でも入手できるということはご存知ですか?
映画を元にしたオリジナル小説に付属
ATSUSHIの歌う『この道』の特典CDが付いている
初めて聞いた時が思い出せなくても、日本で生まれ育った方なら懐かしく思うのが「童謡」。
2019年は童謡が日本で誕生してから100周年という節目の年でした。
それを記念して大森南朋さんとAKIRAさんを主演に映画『この道』が製作されたのです。
映画の主役である北原白秋が作曲、山田耕筰が作詞の『この道』。
ATSUSHIさんが同曲を歌い、主題歌に使用されたという経緯があります。
実は映画の脚本を元にしたオリジナル小説も発売されており、それには『この道』の特典CDが付いてきます。
ATSUSHIさんと瀬戸内寂聴さん、そして映画に出演したAKIRAさんのスペシャル鼎談も収録されているという充実ぶり。
もし映画をきっかけにATSUSHIさんの歌う『この道』が気に入ったのなら、手に入れてみてはいかがでしょうか。
MVをチェック
3年間のドキュメンタリー
このMVはATSUSHIさんの3年間を撮影したドキュメンタリーとなっています。
ソロライブで歌う姿はもちろん、バックステージでの素の表情も見れるという貴重なもの。
このMVではATSUSHIさん自身の人生を表現したのだそうです。
ステージで小さな女の子に笑いかける姿も見られ、彼の人柄の良さが伝わりますね。
また、白いタクシードでカメラやファンに囲まれる華やかな シーンもあれば、私服で涙ぐむシーンも。
一旦、EXILE から離れアメリカへ留学していた期間がありますが、その時はかなり精神的につらかったと語っていました。
断片的にですがその様子が伝わるような映像ですね。
2018年に『Boyz Ⅱ Men』と「ミュージックステーション」で共演した時のものでしょうか?
彼らとハグしたり記念撮影をするシーンもありました。
どこか教会のようなところで演奏を披露していましたが、誰かの結婚式またはお葬式のように見えます。
演奏を披露する前に緊張した面持ちのATSUSHIさんも映っていました。
曲の良さがより伝わるMV
最後にまた冒頭と同じ並木道を歩いているATSUSHIさんの姿で終わるMV。
これからも「この道」を歩んでいくといくのだろうなというのが伝わるラストですね。
フルバージョンではないようなので、アルバムについているDVDで全容を確認してみてください。
さて、美しい並木道でしたが、このロケ地とは一体どこなのでしょうか。
調べた結果残念ながら、分からなかったのですが、映画『この道』は箱根や小田原で撮影されたようです。
もしかするとその付近という可能性もありますね。
MVを観ることでより『この道』という曲の良さが伝わったのではないでしょうか。
歌詞を改めて解説
1~2番は北海道の情景を歌っている
この道は いつかきた道ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてる
出典: この道/作詞:北原白秋 作曲:山田耕筰
まずこの曲の1~2番は北原白秋先生が、1925年に北海道へ友人と旅行した時の思い出が元になっているという前提があります。
それを踏まえながら読んでみると理解が深まると思います。
北海道の景色を歌ったものなのに「見たことがある」という風に歌っているのはなぜでしょうか。
それは全く違う土地なのに、自分の生まれ育った故郷と似た部分を見つけて懐かしがっているということです。
アカシアの花はミモザとも呼ばれ、花言葉は「優雅」、「友情」。
アカシアの花の花言葉は色によって違いますが、ここでは色についてはで記されていないので、おそらくこの二つのどちらかの意味でしょう。
一緒に旅行に来た友人に話しかけて、懐かしがっているのかもしれませんね。
一緒にいろんな体験をすることで友情が深まります。
また、ATSUSHIさんが歌う際に気をつけたのは「ああ」の部分。
同じ「ああ」でも、こもっている感情が違うと歌い方も変わってくるのだとか。
ぜひ意識して聞いてみてください。