ナナヲアカリ【しあわせシンドローム】ファーストE.Pの内容を紹介！ファンおすすめの収録曲はこれだ！

想いを告げずに秘めておくのではなく、努めて「想わない」でおこうという決断をした主人公。

しかしそれは愚かなことで、単なる強がりなのだと思い直したのかもしれません。

でも想いが通じる確率は限りなく低く、想いを告げる勇気も出ないのです。

それを事細かに誰かに話す予定はありません。だから誰かに馬鹿にされることもないでしょう。

それなのに主人公は、現状を何かのせいにしなければ気が済みません。

自分自身を納得させればOK、そんなふうに思ったことはありませんか？

この曲では主人公が「ケリがつかない現状」に仮のケリをつけています。

深海に漂うくらげのような浮遊感で始まるのが6曲目『Youth』です。

このアルバムでは最もスローテンポで、歌詞やナナヲアカリの表現力をじっくり楽しめます。

年齢は大人に達し、求められる態度も能力も大人のもの。

堅苦しい日々に、友人とのやり取りは必要不可欠なエッセンスといえます。

お互いのことを考えている間だけは「あの頃」に戻れるのです。

戻れるということは、心のどこかにまだ大人未満の部分が残っているということでしょう。

放っておけば勝手に大人になるのだから、焦って大人らしく振る舞う必要はありません。

今の自分を認めてあげるために、友人の存在はとても大きいということですね。

就職や結婚、昇進。大人にとっての幸せの代表格です。

しかしこれに固執してしまうと、途端に生きづらさを感じてしまうのでしょう。

幸せの着地点はきっと、人それぞれが持つべきもの。

足並みをそろえて同じ場所を目指す必要はありません。

でも「同じであるべき」という考えがはびこるのが大人社会です。

幸せになりたい！でもなんか大人って生きづらい！

そんな葛藤が沢山詰まった『しあわせシンドローム』でした。

ハッピーエンドの「エンド」は終わりや別れを指す言葉です。

ハッピーエンド＝幸せな別れ？どういうことでしょうか。

『妄想ハッピーエンド』はこの意味を深く考えさせられる楽曲です。

明日から本気出す。それが口癖になっている方はいませんか？

『お釈迦になる』は社会人の本音が歌われています。

痛いところを突かれるかもしれません……。