Dragon Ashが「Viva la revolution」で巻き起こした音楽革命
■Dragon Ash
1997年2月21日、ミニ・アルバム『The day dragged on』でメジャーデビュー。
1999年、サポートメンバーであったBOTSが正式加入。
1999年7月23日、3rdアルバム『Viva La Revolution』を発売。
2020年2月21日、300を超える楽曲のストリーミング配信開始。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Dragon_Ash
2020年2月、Dragon Ashはサブスクリプション型ストリーミング配信を開始しました。
■Viva La Revolution
01.Intro
02.Communication
03.Rock the beat
04.Humanity (album version)
05.Attention
06.Let yourself go,Let myself go
出典: Viva La Revolution/Dragon Ash
07.Dark cherries
08.Drugs can't kill teens
09.Just I'll say
10.Fool around
11.Freedom of Expression
12.Nouvelle Vague♯2
13.Viva la revolution
14.Grateful Days
15.Outro
出典: Viva La Revolution/Dragon Ash
サポートメンバーだったDJのBOTSさんが正式メンバーとなったのはこのアルバムからでした。
ヒップホップ、レゲエ、パンク、スカなどあらゆる音楽要素が混在するミクスチャーロック。
収録されているシングル「Grateful Days」は社会現象を巻き起こすほど大ヒットしました。
それまでアンダーグラウンドだったヒップホップやラップが、オーバーグラウンドに躍り出たということ。
オルタナティブロック(支流)がメインストリーム(主流)を凌駕したともいえます。
そんなシングルを含むアルバムと表題曲のタイトルが表しているのは「音楽革命の礼賛」。
Dragon Ashにとっては音楽そのものが生き様とすると「人生や生き方の革命」とも受け取れます。
音楽が社会に影響を与えるという意味では「社会革命」かもしれません。
歌詞を見ると、日常に立ちはだかる「ちっぽけな壁」と格闘しています。
いったいどのような状況が描かれているのか、この曲の歌詞に込められた真意を紐解きます。
1番の歌詞をチェック
時代と日常を見すえている
僕達はこの時代に生まれた意味
知るすべ持たずに
過ぎ去る時間など気にせずに
ひとねむり
四角い空の下でいつもどうり
太陽は窓の外をあざやかに照らし
また新しい一日もたらし
脱ぎっぱなしの靴はいたところで
空飛べるはずもないし
出典: Viva la revolution/作詞:降谷建志 作曲:降谷建志
曲名やアルバムタイトルに掲げられている「革命」とは本来、社会的な革新のことです。
■Viva La Revolution
ジャケットにはウジェーヌ・ドラクロワが1830年に製作した「民衆を導く自由の女神」を真似た絵が描かれている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Viva_La_Revolution
アルバムジャケットにも社会的な意味合いが色濃く表れています。
■民衆を導く自由の女神
ウジェーヌ・ドラクロワによって描かれた絵画。1830年に起きたフランス7月革命を主題としている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/民衆を導く自由の女神
封建体制をゆるがす市民革命をイメージさせられるところですが、歌詞に描かれているのは何気ない日常。
主人公が意識しているのは今、現在の暮らしということがわかります。
反骨精神をむき出して革命を起こす。
これは1950年代に誕生したロックという音楽の根幹をなす思想です。
ただ、歴史の流れに応じて変化してきた経緯もあります。
むしろ「今さら革命?」と時代にそぐわない違和感さえ覚えるはず。
そんな世代として生きる意味について主人公は自問しています。
着目しているのは、世界規模の劇的な変化よりも毎日更新される暮らし。
確かに、人間そのものが自力で宙を舞うほど特異な進化も起きていません。
主人公は冷静に日常と時代を見すえています。
ちっぽけな壁とは?
はるか遠くの地では残酷な
日々が続くのにこんな僕達
ちっぽけな壁を目の前に
立ちすくんでるような
海の向こうの空
赤く染まる頃こんな僕達
ちっぽけな壁なんざぶちこわして
つぎのこと始めよう さあ
出典: Viva la revolution/作詞:降谷建志 作曲:降谷建志