恋って、リスキー
キャッチーなメロディー
W-indsの2018年に発表された「Dirty Talk」。
キャッチーなメロディーとセクシーさが絡み合った曲になっています。
恋の真っ只中にいるリスナーにとってはタイムリーな曲ではないでしょうか。
この曲を聴いたときの第一印象を述べます。
恋に落ちたときのハイな高揚感がみなぎっているということ。
そう、恋に落ちたときの高揚感というものは他では感じられないものです。
「ああ、早くあの人に会いたい。ずっと一緒にいたい。
ずっと繋がっていたい。あの人に素敵な人だと思われたい。」
色々な考えが頭に浮かぶはずです。
でも、時々不安になったりしたりする。
「もしあの人が私のことを気にかけてくれなかったら・・・」だとか、
「嫌われたらどうしよう・・」だとか。
恋というものは、楽しい事だけれども、辛いことだってある。
傷付くときは、普段の何倍以上も傷付きます。
人と親密になるという事は、そういう事。
近づく分だけ楽しさと幸せも増える。
けれども、傷付くと傷はそれ相応に深くなってしまう。
恋ってリスキーなものです。
ピンク一色のMV
恋の持つ高揚感
このW-indsのDirty Talkという曲は、そういった恋の持つ高揚感とリスク。
それらを上手くポップソングとして表現していると思います。
ミュージックビデオを見て、まず目立つのは全体を覆ったピンク色。
そして、このピンク色が普通のピンクではありません。
少し暗く、パープルっぽく見える事で、曲の雰囲気を表現していると言えます。
心理学的にピンク色は女性、愛、落ち着き、純粋さ、楽観性などの意味です。
このミュージックビデオに使われているダークなピンク。
少しパープルっぽいため、普通のピンクよりは妖しい感じが伝わります。
同時に少し危険な匂いもします。
なるほど、曲名の「Dirty Talk」にぴったりな色ですね。
曲のタイトルが意味するものは?
使うときは注意!?
英語でDirty Talkとは恋人同士で情事を話題にする事を指します。
Dirtyとはもともと英語で「汚い」という意味があります。
しかし、この曲で使われている「Dirty」は汚いという意味ではありません。
セクシュアルな感じがするという意味。
なぜ、セクシーな雰囲気があると危険な匂いがするのでしょうか。
一般的にセクシュアルなことは口に出しにくいもの。
それは英語圏であるアメリカでも同じです。
昨今のアメリカで見られたように男性の女性に対するセクシュアル・ハラスメント。
そして、性差別に女性たちが反旗し、#MeeTooムーブメントが沸き起こりました。
そうした言動や行動にとまどいを感じる人達も増えました。
見ず知らずの人にセクシュアルなことを言う人は自然と敬遠されてしまいます。
つまり、英語圏のアメリカであっても同様。
親密な関係にならない限り、なかなか他の人には言えない事です。
そして、夜の営みにはリスクが伴います。
特に女性にとっては慎重に扱わないと自分の人生が狂ってしまうかもしれない。
そういったリスクは恋愛について回ります。
詳しいところは無知ですが、だから英語で「Dirty」というのかもしれませんね。
楽曲全体のテーマは?
女性の心情を歌う
さて、話題を曲の方に戻しましょう。
この曲は、恋をしている男女を歌った曲です。
主に女性パートナーに向けて歌われています。
熱々な雰囲気は恋愛の初期のステージに見られるものです。
こんな雰囲気が長く続くと良いですね。
バックグラウンドにはクローゼットに数多くの靴や服。
そしてアクセサリーなどが並べられています。
気になる人がいれば、少しでも可愛いと思ってもらいたいと思うもの。
頑張って、見た目に気を使おうと努力している様子が伺えます。
もちろんファッションは自分のためにする。
だから、恋人がいるかどうかは関係ないという事もあるでしょう。
しかし、好きな人がいると、どうしても頑張りたいという気持ちが湧きますよね。
そして、少しでも綺麗に着飾ると人というのは自信を得ます。
場合によっては気分が良くなるものです。
自分が大好きな服を着るときは、何だかワクワクしますよね。
このミュージックビデオにはそれらの心情が現れています。
ダンスが素敵!
そして、W-indsの三人によるダンスパフォーマンス。
恋愛の高揚感に溢れつつも、どこかリミッターがはずれないように制御している。
そう受け取ることもできます。
動きはそれ程激しく、速いという事ではありません。
ところが、ゾクゾクとしているような雰囲気が表現されています。
それは、これからの展開に期待し、興奮しつつも、羽目を外してしまう。
ちょっと危ない感じがするといった心情がダンスにも表れているのではないでしょうか。
そして、このミュージックビデオで感じること。
それは、何と言ってもW-indsの三人に自分の恋愛を応援してもらっている。
そんな気分になるという事ではないでしょうか。