メジャーデビュー前から
「天使と悪魔」
SEKAI NO OWARIは、2010年2月にインディーズデビュー後、11月にリリースしたシングル曲「天使と悪魔/ファンタジー」の「天使と悪魔」でドラマと初タイアップを果たしたという、異例の経歴があります。
『霊能力者 小田霧響子の嘘』という、甲斐谷忍氏の漫画を原作としたテレビドラマでした。
石原さとみさんが活躍する物語で、知っているという人も多いかもしれませんが、この主題歌を歌っていたのはバンド表記が『世界の終わり』だった頃の「セカオワ」だよ、というと驚くかも知れません。
翌年のメジャーデビュー時にバンド表記を『SEKAI NO OWARI』に変えましたが、この中にはシングル曲である「INORI」の他にも、「NO WAR」など、常日頃Fukaseが歌詞にしているワードが含まれています。
実はメンバー内で不評だったので
バンド表記を日本語から英語表記に変えたのは、「露骨すぎてテレビに出られないからだろう」とか「NHK対策では?」など、いろいろと囁かれています。
実際のところは本人たちのみぞ知る、というところですが、Fukase以外の3人は漢字表記はあまり気に入ってはいなかった様子。
まぁ、それでメジャーデビューをきっかけに、収まるところに収まったという感じでしょう。
画像では青ベタに見えますが、「INORI」のCDのジャケットはホログラムになっていて、「SEKAI NO OWARI」の中から「INORI」の文字が浮かび上がる仕様になっています。
音楽が本格的に電子配信される少し前の時代の楽曲ですが、これはディスク版だからこそできた、まさしく「祈り」だと思います。
かれこれ6年前の楽曲
シングル曲のカップリング
今回紹介したいSEKAI NO OWARIの楽曲「生物学的幻想曲」は、アルバム「ENTERTAINMENT」に収められているのでアルバム購入派の人でも楽曲はご存知でしょう。
実は宮崎あおいさんがMVに起用されて話題になった、SEKAI NO OWARIの3枚目のシングル曲「眠り姫」のカップリング曲なのです。
「眠り姫」は2012年5月にリリースされていますから、もう約6年ちょっと前の楽曲になりますね。
常に進化するバンド・SEKAI NO OWARIではありますが、絶対に譲れない部分、抑えておきたいポイントなどは変わらないので、今聴いても遜色はないでしょう。
まずはその楽曲を聴いてみましょう。
そこまでして?
まず、この楽曲を聴いて思うのは、「自分ってなんだろう?」ということ。
歌詞は後ほど取り上げますが、この「生物学的幻想曲」という、わざと四角張った重々しいタイトルをつけることで、その興味を駆り立てることに成功していると言えるのではないでしょうか?
サビの「ぐるぐるぐるぐる」が、本当に頭の中をぐるぐる回りますが、そのうち自分の存在や、生まれた理由、この世に残したものなど、深く考え込んでしまいます。
「自分が自分でなければならない理由」を考え始めると、そのうち「わー!」となってしまいそうです。
恐るべしセカオワ、恐るべしFukase。