彼が存在する世界
できることなら全部欲しい
魔法の鏡 覗き込んで
私生活を眺めよう

そんなこと(口にしたら)
私のこと(嫌いになるわ)
だから微笑んで
手を振るのよ
ぐっと堪(こら)えて…

出典: 別れ際、もっと好きになる/作詞:秋元康 作曲:Akira Sunset

できることなら相手の事を何もかも知りたい!と思うのは、恋する人なら誰しも1度は思ったことがあるのでは?

でもそんな事したら、歌詞にもあるように“相手に嫌われる”し、自分の感情や欲望はグッと抑えなきゃいけませんよね。

ただ本当は、相手に嫌われるから止めるのではなくて、相手のことが大切だから、相手のことを尊重するからこそ、相手のことを全て知ろうとしない、となれば理想ですね。

このあたりの若さが逆にキュンとくる部分でもありますが♪

明日また 会えるのに
もっと好きになってしまう
寂しくて 駄々っ子のように
走って行きたくなる
シャツの裾を掴みながら
わがままを言わせて
行かないで

毎日同じ葛藤を
私は繰り返している
愚かなこととわかっていても
これ以上の恋なんてない

重すぎる(その想いを)
持て余して(彼を見送る)
せめて20歩くらい
後を追って
あきらめよう

出典: 別れ際、もっと好きになる/作詞:秋元康 作曲:Akira Sunset

どうしても別れなければいけない時間だったり場所だったりが、日常生活にはあるわけですが……。

恋に夢中になっている時は、そうした“生活の中での別れ”すら切なくて、一緒にいたくて、わがままをいいたくなりますね。

でもそれは“わがまま”だとわかっているからこそ、自分の気持ちが落ち着くまでの20歩を彼女は踏みしめるのでしょう。

彼との別れ間際におとずれる心の寂しさが、たった20歩で落ち着くのであれば、そのくらい許してあげたいですよね。

今日もまた 別れ際
もっと好きになってしまう
じゃあねって 背中を向けて
人混みに消える男(ひと)
その背中を目で追ったら
切なさが溢れる
泣きそう

出典: 別れ際、もっと好きになる/作詞:秋元康 作曲:Akira Sunset

人混みに消える彼の背中を見つめながら“泣きそう”になっている彼女の姿を、もし彼が知ったら、きっと彼はもっと彼女を好きになるのではないでしょうか。

そして、実は彼も、彼女にスッと背を向けて歩いて行くのは、振り返ると別れられなくなるからでは?と思います。

彼女が泣きそうな瞳で見つめる先の彼もまた、きっと泣くのをこらえて歩いているような気がしますね。

人は誰も どんな別れ際でも
これが最後になってしまったらと
不安に思うもの
明日また 会えるのに
もっと好きになってしまう
寂しくて 駄々っ子のように
走って行きたくなる
シャツの裾を掴みながら
わがままを言わせて
行かないで

出典: 別れ際、もっと好きになる/作詞:秋元康 作曲:Akira Sunset

この歌詞には“明日にはまた会えるのに、いつもの別れ際を最後と思ってしまって不安に思う”というようなことが書かれています。

しかし実はこの歌詞が言いたいのは、書かれていることとは逆なのではないかなぁとも思います。

この歌詞が本当に言いたいのは“明日もまた会えると漠然と思っているけれど、もしかしたらこの別れが最後になるかもしれないよ”ではないかと感じるのです。

私たちは簡単に“バイバイ、また明日ね”というけれど、本当にまた明日が無事にくるかどうかはわかりません。

だからこそ、この歌詞では表面的には逆のことをいいながら、実は聴いている人に“この別れで最後かもしれないよ、ちゃんと自分の気持ちには正直になろうよ”と言ってくれている気もするのです。

もし本当に、明日が無事に来ないことがあれば、最後の別れ際にわがままを言わなかったことを後悔するかもしれません。

どうか後悔はできるだけ少なく、とこの楽曲は恋する人の背中を押してくれているようにも思えます。

みんなの感想は?

MVだけ見るとオフザケ系というか、コミカル系を狙った楽曲に思える「別れ際、もっと好きになる」ですが、歌詞を見てしっかり楽曲を聴くと実はとっても真面目な曲ってわかります。

ですからMVを知らずに楽曲を聴いただけのファンは逆に(?)この楽曲を素直に“恋ウタ”として認知しているようですね。

では世間の人たちから「別れ際、もっと好きになる」に対する声には一体どんなものがあるのでしょうか?

確かに歌詞をしみじみ読むと片想い中に聴きたくなる楽曲といえるかもしれませんね!

「別れ際、もっと好きになる」と並んで評価される曲として「行くあてのない僕たち」を挙げている人はチラホラ見かけました。

裸足でSummer
乃木坂46
SMR
販売価格 ¥1(2017年12月20日22時21分時点の価格)

「太陽ノック」はアンダー曲で人気のある収録曲が多いようです。

上でご紹介したツイート以外にも「別れ際、もっと好きになる」と一緒に「太陽ノック」に収録されている楽曲を褒めている人は多くいました。

おわりに

個々のメンバーもそれぞれに活躍し、1人ひとりがアイドルとしての力をどんどん伸ばしている乃木坂46

2017年末の紅白はもちろん、来年もその先も1つ1つの活動を楽しんで、もっともっと大きく飛躍していってほしいですね!