Superfly『Beautiful』はドラマ「マザー・ゲーム」の主題歌！歌詞に込められた意味とは？

そして、この部分でイントロ部分で涙を流していた理由が明かされます。

その理由は、自分より優れていると感じる誰かを嫉妬してしまう気持ち。そしてその誰かに傷つけられたことに対して許せないという気持ちでした。

このような気持ちになってしまうからこそ、歌詞の冒頭部分でもっと美しい心になりたいと綴っているのです。

このように自分の感情と葛藤しながらも、歌の主人公は結論をだしていきます。自分にとって無いと思えるものはものは数えきれない。それでも、そんな自分という命をゆっくりと愛してみようと誓うのです。

自分に自信を持つには、自分を肯定するには特別な条件は必要ないとSuperflyは言います。

日常生活の中には、失敗したり、裏切られたり、孤独になったりする場面もあります。しかしそんなことで自分を否定する必要はありません。

なぜなら、たとえ明日に対して希望が持てなくても、自分がたった一人だと感じてしまっても…。そう、自分が今日ここで息をしている限り、自分が幸せになるチャンスがあると彼女は伝えてくれているのです。

こうして、一人で泣く時間を過ごしたあとは、泣いてしまった自分をも肯定します。

たとえ泣いても、その涙は頬を流れ落ちる星のように考えれば良い。そしていつか自分の求める道、自分の生き方をかなえて生きていくのだと覚悟を決めるのです。

ドラマ「マザーゲーム」は、シングルマザーである主人公が、偶然息子をセレブが通う幼稚園に入園させたことがきっかけで繰り広げられるヒューマンストーリーです。 

経済力や価値観など立場の違うセレブ主婦と反発し合いながらも、持ち前の前向きさと正義感で、お互いの立場の違いを乗り越え、セレブママとの友情をはぐくんでいきます。 

一見裕福で幸せに見えるセレブママたちであっても、それぞれに人に言えない悩みや葛藤があるのは同じ。

 彼女たちもまた、人知れずモラルハラスメントや不倫関係、ギャンブル依存に苦しんでいたのです。 

そして社会に当たり前のように存在する縦社会の暗黙のルールに従って、仮面をかぶり幸せを装って暮らしていました。 

そんな環境の中、年収も環境も決して恵まれているとは言えないシングルマザーの主人公は、異物的存在。 

セレブママのいじめグループに目を付けられる羽目に陥ってしまいます。しかし曲がったことが嫌いで、言うべきことをはっきり言う彼女。 

そんな彼女のまっすぐな姿勢は、仮面をかぶって上辺だけの関係性を保っていたセレブ主婦たちに、次第に化学反応を起こしていくのです。 

ドラマプロデューサーである新井順子氏は、このドラマの主題歌を選曲するにあたって、次のように語っています。

いかがでしたか？今回は、テレビドラマ「マザーゲーム」の主題歌に選ばれたSuperflyの「Beautiful」についてご紹介しました。

この曲に込められた歌詞のメッセージについて越智志帆さんは次のように語っています。

日常生活の中で、毎日を自信に満ち溢れて生きることはむずかしいこと。常に、これで良かったのか自問自答しながら生きている方が多いでしょう。

そんなとき、「Beautiful」に込められたメッセージは、自分に力を与えてくれます。

自分にないものはたくさんあるけど、まずは自分という命をゆっくりと愛してみることから始まることに気づかせてくれるのです。

自分を否定していると、周囲の環境も悪く見えがち。まずは自分を大切にすることで、周囲の人への見え方も変わっていくでしょう。