The Album Leaf-Always for You
ここにはとげとげしさのない美しくスロウな音楽が響いています。 若い時の体験から激しい音楽に身を投じても、年とともに心が晴れ、美しいサウンドを奏でるようになった好例です。 音楽は子どもの頃のひどい体験を受け止めてくれる存在でもあると思います。
甲本ヒロトの変遷
甲本の場合、最初から美しい日本語詩を持っていて、放送禁止用語を連発する部分はあっても、ギター・ボーカルの真島との友情やファンの声援など音楽によって救われている部分はたくさんあると思います。 THE BLUE HEARTS以後の音楽を考えながら、彼の心境がどう変わってきたか考えます。
THE HIGH-LOWS「日曜日よりの使者」
激しくて攻撃的なことを歌っていた甲本。 ステージでのパフォーマンスは変わらないかもしれません。 でもこの「日曜日よりの使者」にはスロウに等身大に、平穏を歌っている甲本の姿があります。
歌うことで自分の業を晴らし、穏やかな心を手にいれることはあると思います。 たとえ青春時代に苦しみがあったとしても、生きていくなかでそういった苦しみはほどけていくことがあるのです。 音楽は人を救えるか? この問いに対して、筆者は救えるだろうと言いたいと思います。
歌は終わらない
音楽は今も続いています。
世間と自分との間にある壁に苦しむ少年少女の苦悩は生まれてきてどう生きるのかを見つける苦しみとも言えると思います。
でも音楽の神様は彼らをそっと受け入れ、大人になるまで見守ってくれるのでしょう。
甲本は自分自身が歌ったように「終わらない歌」を今も歌い続けています。
ひょっとするとこの歌は歌い続けるという宣言だったのかもしれません。
少年時代に受けた心の傷は癒えているのでしょうか?
でも多くの音楽とともに生きている人に、穏やかな平穏が訪れるまで彼は歌い続けるのでしょう。
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